浜松レモンシロップの誕生
2025年9月21日、静岡県浜松市から新たな寄付付き商品『浜松レモンシロップ』が発売されます。このプロジェクトは、株式会社平出章商店と小児がん・小児難病支援団体「まるここクラブ」との共同作業によるもので、未利用となった浜松産レモン果汁を活用して、地域の社会問題を解決することを目指しています。
地域のレモンを駆使して
浜松市は、規格外のレモンが出荷されずに廃棄される現状を抱えていました。しかし、このプロジェクトを通じて、規格外レモンを加工用として出荷し、食品ロスの削減に取り組むことができます。また、製造過程においては、障がい者就労支援施設である「復泉会」のジュース工場「KuRuMIX」に委託して果汁を搾汁し、冬期の繁忙期を避けることで、作業の安定化と工賃の向上にも寄与しています。
飲むことで支援に参加
『浜松レモンシロップ』の最大の特徴は、購入することで小児がん・小児難病支援につながる点です。売上の一部は「まるここクラブ」を通じて、必要な支援に使われます。このように、美味しいレモンスイーツを楽しみながら、社会への貢献も実感できる商品です。
商品の特徴と味わい
このシロップは、浜松産のレモン果汁とてんさいグラニュー糖のみを使っており、自然な甘さと爽やかさを持ち合わせています。200mlのサイズで希望小売価格は1,200円。一見シンプルな作りですが、使用するレモンは全て地域特産のもの。これにより、地元の農家を支援し、地産地消の実現にも寄与しています。
発表会の開催
2025年9月21日(日)、浜松市民協働センターにて『小児がんの子どもの写真展』を伴った発表会が行われます。このイベントは9月21日から23日までの間に開催される予定で、訪れる人々が小児がんを支える取り組みを知る良い機会となるでしょう。地域の方々に広くこの商品の魅力を伝え、支援の輪を広げるチャンスでもあります。
未来への展望
今後、平出章商店は「まるここクラブ」とのパートナーシップを深め、業務用の商品の開発も進めています。たとえば、浜松レモンサワーなどの飲食メニューにこのシロップを利用することで、多くの人々が気軽に支援に参加できる仕組みを構築しようとしています。それによって、地域全体がより活性化しつつ、社会貢献に寄与するモデルケースになればと期待されています。
背景にある思い
平出章商店の代表取締役社長である平出慎一郎氏は、「農産物の加工という取組みは単なる商品作りではなく、様々な人が関与することで新たな価値を生み出す良い事例だと考えています」と述べており、地域社会と連携した共同作業の重要性を強調しています。このような視点を持つ企業が増えることで、地域社会全体がさらに強固になり、次の世代へと繋がる豊かな環境が築かれることでしょう。
このように、『浜松レモンシロップ』はただのシロップにとどまらず、地域の活性化や社会の支援へとつながる重要な商品です。これを機に、地元の特産品の魅力を再確認し、支え合う社会が実現することを期待しています。