スペイシャルが2025 1.0.1の新機能を発表，設計から製造までを効率化

スペイシャル、2025 1.0.1の一般提供を開始

3Dアプリケーション開発のリーディングプロバイダー、スペイシャルが、新たにソフトウェア開発ツールキット「2025 1.0.1」の一般提供を発表しました。これは、設計、製造、エンジニアリング向けの機能が強化されており、特に製造とシミュレーションのワークフローをしっかりサポートする内容となっています。

主な機能の拡張

このリリースでは、以下の新機能が追加されています。

- ACISの新しいカスタムフィーチャー検出API: ユーザーが定義したカスタムフィーチャーを自動的にモデル内で検出し、モデルの単純化作業を効率化します。
- 対応CADフォーマットの拡充: STEP AP242のPMI書き込み機能がサポートされ、より多くの形式でのデータ操作が可能となりました。
- Hidden Body Removal機能の強化: 外部から見えないボディの精度高い削除が行えるようになり、よりスムーズな作業が実現されています。

このような新機能により、ユーザーは手作業を減らすことができ、ジオメトリの変換精度が向上。設計から製造、また設計からシミュレーションへと、自動化のプロセスが強化されています。

製品別のアップデート情報

3D ACIS Modeler

- カスタムフィーチャー検出（ベータ版）: 手作業の繰り返しで煩わしかったモデリングが大幅に緩和されます。
- パネル光線発射: 構造的に配置された矩形パターンの光線を定義する新インターフェイスが性能を向上。
- スキニングの強化: アルゴリズムの最適化により、ねじれや自己交差が減り、正確な出力サーフェスが得られます。

3D InterOp

- Creo Readerの改良: さまざまなスケッチデータのインポートが可能になり、工作流にメリットをもたらします。
- コスメティックスケッチ変換: ワイヤフレームボディへの変換機能が新たに追加され、彫刻ワークフローをサポートします。
- STEP AP242のサポート: インポートされたPMIデータの書き込みができ、業務の効率が向上します。

そして今後の展望

スペイシャルは、ダッソー・システムズの子会社として、3Dアプリケーション開発の分野で35年以上もの経験を積んでいます。新たなバージョンの2025 1.0.1のリリースは、その集大成とも言えるもので、設計、製造、エンジニアリングの垣根を越えて、ユーザーへの利便性を最大限に高めることを目的としています。また、各種CADフォーマットの更新に伴い、引き続き新機能の拡充を図っていく考えです。

公式サイト（www.spatial.com/ja/）では、さらに詳しい情報も詳細に掲載しているため、ぜひ訪れてみてください。