味の素株式会社、令和6年度「なでしこ銘柄」に選定される理由

味の素株式会社、令和6年度「なでしこ銘柄」に選定

味の素株式会社が、令和6年度の「なでしこ銘柄」に選ばれました。この制度は経済産業省と東京証券取引所が共同で実施しているもので、女性の活躍を推進する企業を評価し、投資家にとって魅力的な銘柄として紹介します。味の素はこれまでに5度選ばれており、今回が6度目となります。

「なでしこ銘柄」では、企業の女性活躍の取り組みが単なる評価にとどまらず、経営戦略の一部としてしっかりと根付いているかが重要視されます。味の素は、2020年からダイバーシティ・エクイティ＆インクルージョン（DE&I）の推進を経営戦略に組み込み、多様な人材が活躍できる環境を整えてきました。これらの努力が高く評価され、再度の選定となったのです。

具体的な施策として、2018年に取締役をトップとした女性人財の育成委員会を設置。その後、2020年度から「AjiPanna Academy」を立ち上げ、539名の女性従業員がキャリア向上のためのワークショップやメンタープログラムなどに参加しました。これにより、女性が管理職や上位職に意欲を持てるようなサポートを行っています。

また、DE&Iの推進を進めるために、参加者の思い込みを覆す「アンコンシャス・バイアス研修」も実施しています。このような取り組みの結果、工場長や営業支社長、国内グループ会社の社長など、過去に男性が占めていたポジションに女性が登用されるなど、実績を上げています。

味の素グループでは、多様な背景を持つ個人の経験や専門性を重視し、意見の受け入れと活用を通じて、組織内のインクルージョンを実現しています。これにより、イノベーションの促進と価値共創を図り、自発的な行動を促す企業文化が育まれています。今後もリーダー層の多様性を強化し、2030年までに女性管理職比率40％を目指す中期ASV経営2030ロードマップを策定しているのです。

このように、味の素株式会社は会社全体を挙げて女性活躍推進に取り組んでいます。「Eat Well, Live Well.」をコーポレートスローガンに掲げ、アミノサイエンスの研究を通じて、人々や地球のWell-beingに貢献することを誓っています。

味の素グループの2023年度の売上高は1兆4,392億円であり、世界34カ国以上に拠点を持ち、130を超える国・地域で商品を展開しています。詳しくは公式ホームページをご覧ください。