栄養士の働き方
2024-10-18 00:22:02

管理栄養士・栄養士の働き方調査、昇給と円安の影響を探る

管理栄養士・栄養士の働き方調査の概要



2024年の「管理栄養士・栄養士の働き方に関する調査」では、全国から1,922名の管理栄養士・栄養士を対象に実施され、その結果が発表されました。調査は、管理栄養士・栄養士の定期昇給の実態や、給食予算の不満、そして円安や物価高騰といった外部要因が業務に与える影響を探ります。

主な調査結果



1. 定期昇給の状況



調査の結果、管理栄養士・栄養士の64.4%が定期昇給を受けていると回答しましたが、その昇給額の多くは月3,000円以下、報酬の改善を実感している人は少数派といった現状があります。特に、昇給があった人の56.5%が月3,000円以下という結果には驚かされます。

2. 考課制度の理解



考課制度の存在を感じている職場は55.0%でしたが、その内容に満足しているという意見は分かれるところです。多くの管理栄養士・栄養士が上司との定期面談の有無に注目しており、評価されているという実感を持っていない人も多いのが現実です。

3. 診療・介護報酬改定の影響



2024年度の診療・介護報酬改定が給与に影響を与えていると感じている人は約30%に留まり、特に介護施設勤務者の過半数が給与への反映を感じていないというデータは、改善必要な項目として注目されます。

4. 給食予算の不満



給食業界では、計43.5%が給食費の予算に不満を感じており、円安や物価高騰の影響を考慮した場合、実際の予算が増加していると回答した人の割合はわずか39.2%に留まりました。このことから、予算の厳しい状況が浮き彫りになっています。

円安と業務への影響



調査結果によれば、給食業務に関わる管理栄養士・栄養士の66.8%が円安の影響を悪い方向で受けていると答え、その対策として食材の仕入れやメニューの見直しを強いられている実態が明らかになりました。特に、冷凍野菜の使用増加や輸入食材の使用制限など、急速に変わりつつある業務環境が伺えます。

働き始めた動機



調査を通じて、管理栄養士・栄養士を志した理由として「食べることが好きだった」という回答が22.4%、また「食・栄養に対する興味」が21.7%と続きます。これにより、彼らのモチベーション源が自身の経験や興味に強く根付いていることがわかりました。

結論



現在の当業界には、多くの課題が残されています。特に、給与の改善や評価システムの透明性を確保し、管理栄養士・栄養士の専門性と貢献が正当に評価される仕組みの構築が急務です。また、外的要因に対しても粘り強い対応が求められていることから、今後の展望についても注視していく必要があります。 管理栄養士・栄養士が職務を通じてより良い環境を成し遂げるために、業界全体で連携していくことが求められます。


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会社情報

会社名
株式会社エス・エム・エス
住所
東京都港区芝公園2-11-1住友不動産芝公園タワー
電話番号
03-6721-2400

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