雑誌企画:カルト小説の新たな一歩
話題の小説『堕天使拷問刑』の著者、飛鳥部勝則氏の最新作『フィフス』が2025年1月22日(水)から紀伊國屋書店新宿本店で販売されることが決定しました。これは彼が書泉・芳林堂書店と共同で作成した同人誌の重版にあたります。
『堕天使拷問刑』は2008年に初めて発表され、当初はあまり注目されていませんでした。しかしその後、衝撃的なタイトルと内容により熱狂的なファンを魅了し、古本市場では高額な取引が行われるほどのカルト作品となってしまいました。その流通量の少なさから実質的に幻の小説になっていたのです。
2023年に書泉・芳林堂書店限定で復刊が行われ、なんと重版部数5,000冊が1年で完売。この成功を受けて、2025年には早川書房が文庫化し、一般書店での流通が実現します。この文庫版の発売に伴い、新たに『フィフス』の重版が行われます。
書泉・芳林堂書店は『堕天使拷問刑』の復刊後も飛鳥部作品の復刻を続けており、「芳林堂書店と、10冊」の企画の一環として、現在までに計8作品が復刊されています。これによる合計販売数はなんと1万3千冊を突破。飛鳥部勝則氏との共同取り組みの集大成ともいえる今回の『フィフス』は、文庫にまとめられた新規書き下ろしのあとがきや、イラストレーター鈴木康士氏による装画が特徴です。
『フィフス』は文学フリマ東京39にて販売をスタートし、ファンから好評を得て好調な売れ行きを見せています。重版に際して、作品内容に変更はないものの、細かい部分の配置ミスを修正し、さらに奥付も更新されました。また、デザイン面では表紙印刷インクの色が変更され、帯に「重版出来」マークが施されています。
芳林堂書店高田馬場店店長の山本氏は、文学フリマにて販売を開始した『フィフス』が好意的に受け入れられたことに感謝の意を表しています。重版にあたり、顧客にとっての新たな体験を提供できるよう努めたとのことです。
文庫版『堕天使拷問刑』を手にした方は、ぜひこの新刊『フィフス』にも手を伸ばしてほしいとのメッセージを伝えています。書泉・芳林堂書店や紀伊國屋書店新宿本店で、飛鳥部勝則の作品を見つけることができるでしょう。
商品情報
- - 書名: 『フィフス』
- - 販売価格: 1,500円(税込)
- - JAN: 2570000031161
- - 判型: A6判
- - ページ数: 総132P(表紙込み)
あらすじ
物語は大学生の鈴森一気が廃工場の裏で美少女・蘭冷に遭遇するところからスタートします。彼女は斧を使って人間を切断する姿を見せ、「今日からお前は私の奴隷だ」と告げる。この推理と怪奇が交錯する血みどろのライトエンタメ小説です。
2025年1月22日(水)から、紀伊國屋書店新宿本店と書泉オンラインで、「フィフス」の取り扱いが開始されます。是非一度手に取って、その魅力を感じてみてはいかがでしょうか。特に『堕天使拷問刑』のファンには待望の一冊となることでしょう。