和歌山県に新たに設立される「うつほの杜学園小学校」
新しい教育の場として期待を集める「うつほの杜学園小学校」が、和歌山県に2025年4月に開校します。一般社団法人うつほの杜設立準備会(代表理事:仙石恭子)の協力により、先日和歌山県知事から設置認可を受け、学校法人として新たにスタートすることが決定しました。
学校の概要
- - 開校日: 2025年4月
- - 住所: 和歌山県田辺市中辺路町川合1451
- - 定員: 初年度は1~3年生を対象に学年ごとに25名
この学園は、和歌山県内で13年ぶりに設立される一条校とあって、地域からも高い期待が寄せられています。
探究型グローカル教育の実践
「うつほの杜学園」の教育理念は、探究型グローカル教育を通じて子どもたちが自らの学びを深めることです。特に「グローカル」という概念は、地球規模の視点と地元の視点を両方持つことを重要視しており、これは教育内容にも反映されています。
授業では、バイリンガル教育にも注力し、英語の授業に加えて一部の教科も英語で行う方針です。さらに、日本の小・中学校の義務教育範囲をカバーするカリキュラムが組まれており、卒業生には私立校の卒業証明書が発行される予定です。
学校づくりにおける持続可能な取り組み
うつほの杜学園は、持続可能性と地域住民との連携を重視した「サステナブルな学校づくり」を目指しています。その一環として、コクヨ株式会社との「学習机再生プロジェクト」が進行中です。
このプロジェクトでは、使われなくなった学習机の天板を再生し、新たな材料として活用することで、廃棄物の削減と資源の有効活用に取り組んでいます。学内のデザインに再生材を取り入れることで、サステナブルな教育環境の実現を目指しています。
学校の地域貢献と未来のビジョン
「うつほの杜学園」は、熊野古道の世界遺産を背景に、歴史的かつ自然豊かな環境を生かした教育を行うことを目指しています。将来的には、国際的な学びの場となり、世界中の子どもたちが集う場を提供することが期待されています。
社会の変化に柔軟に対応し、未来のリーダーを育成するこの学校の開校は、地域の活性化にも寄与することでしょう。地域住民や企業との協力を深めることで、教育移住を促進し、40名以上の新たな学び手が集まったことも報告されています。
今後の展開に期待が高まる中、うつほの杜学園小学校は新たな教育の風を地域に吹き込むことでしょう。持続可能な未来を見据えた教育の実現に向けた取り組みは、今後も続いていくことが期待されます。