能登大納言を用いた新菓子たち
市場の甘味処として親しまれている茂助だんごが、株式会社食文化とともに石川県能登地方の希少な小豆「能登大納言」を使用した新たなスイーツを発表しました。これらのお菓子「能登大納言の羊羹」と「能登大納言と抹茶のマフィン」には、復興の想いが込められています。
能登大納言の魅力
能登大納言は、その粒の大きさや香り、甘みの質において非常に優れた小豆です。石川県におけるブランド認定制度「百万石の極み」にも選ばれるほど、その品質は高く評価されています。しかし近年、地震や自然災害の影響で生産環境は厳しい状況にあります。このような中、能登大納言の魅力を多くの人々に伝えたいという生産者の想いが込められています。
生産者の情熱
能登大納言を栽培しているのは、石川県能登地方の生産者である前口さんです。彼は、大粒で皮が薄くそれでいて風味に優れるこの小豆を育てるために、多大な手間をかけています。彼は、「能登大納言は、この土地でしか育たない豆です。時間と手間をかけることで、その味わいの違いが際立って表れます」と熱を込めて語ります。おいしさの裏には、多くの苦労と情熱が詰まっているのです。
株式会社食文化の考え
株式会社食文化は、能登大納言の持ち味を引き出すことを使命としており、商品を通じて一般消費者にその価値を伝えたいと考えています。老舗の和菓子店である茂助だんごと共に、この小豆をいかに活用できるかを追求しています。彼らは「今、自分たちにできることを、お菓子として表現したい」との想いを持ち、能登大納言の特長をしっかりと生かしたスイーツが完成しました。
能登大納言の羊羹
最初に紹介するのは、「能登大納言の羊羹」です。この羊羹は、粒が大きく皮が薄い能登大納言の特長を存分に生かし、その存在感とすっきりとした甘さを引き出しています。じっくりと炊き上げられた羊羹は、艶やかな見た目とともに後味の良さを実現。小豆本来の旨みをストレートに味わえる一品になっています。
能登大納言と抹茶のマフィン
次にご紹介するのは「能登大納言と抹茶のマフィン」です。こちらは、能登大納言をたっぷりと混ぜ込み、しっとりと焼き上げられたマフィンです。抹茶のほろ苦さと豆の甘みが絶妙に調和し、和と洋の美味しさが見事に融合しています。これにより、食べる人々に新たな体験を提供する一品となっています。
しっかりとした基盤
株式会社食文化は2001年に設立され、様々な生産者をサポートしてきました。インターネットを通じて直接販売するシステムを構築し、特に近年の震災後に生産者と消費者をつなぐ役割を強化しています。彼らは、「豊洲市場ドットコム」を運営するなど、産地直結のECサービスに注力を進めています。
このように、能登大納言の特性を生かした製品を通じて、地域との繋がりを一層深めていくことを目指しています。新たなスイーツたちは、私たちに美味しさだけでなく、復興への希望も届けてくれる存在となることでしょう。