伊豆の新宿泊事情
2022-04-20 10:00:18
伊豆で進化する宿泊業:TOMARO⁺と新しいワーケーションの形
伊豆で進化する宿泊業:TOMARO⁺と新しいワーケーションの形
伊豆半島で新たな宿泊サービスのモデルが試されます。新型コロナウイルスの影響を受け、多くの宿泊施設が厳しい状況にある中、伊豆リゾートワーケーション協会と株式会社パレスリンクが共同で行う実証実験が始まります。このプロジェクトでは、宿泊業界の革新を狙い、リゾート地での法人ワーケーションの需要に応える新しい体験を提供します。
背景と課題
近年、国内観光消費が有名観光地に集中している傾向が続いており、特に週末に多くの人々が押し寄せる状況が見られます。また、新型コロナウイルスの拡大により、小規模な旅館などの経営状況は厳しさを増しています。このような状況の中で、伊豆半島エリアには多くの閉鎖した保養施設や旅館が存在しており、これらのリバイタルが求められています。
伊豆リゾートワーケーション協会は、この問題を解決するために、東伊豆地区の空き家のリノベーションや新たな宿泊スタイルを通じた誘客活動を推進しています。昨年には観光庁の補助金を受け、800泊の実績を持つワーケーションプログラムが実施されました。しかし、従来の宿泊プランと新しいワーケーションのニーズの間には、依然として様々な課題が残っています。
実証実験の目的と内容
今回の実証実験では、リゾート地における法人ワーケーション利用の現状や課題を明らかにし、企業が直面する事業継続性の確保にフォーカスします。この取り組みを通じて、新たな事業継続計画(BCP)モデルの創出を目指し、地域に根ざした観光の再生を図る計画です。
2022年6月から12月の間に、協会は閉鎖した旅館をリノベーションし、グランピング施設などの屋外アクティビティを追加します。また、TOMARO⁺システムの導入を行い、ワーケーション利用者の滞在体験をモニターします。
TOMARO⁺の特徴
TOMARO⁺は、非接触型の宿泊業務を効率化するためのクラウドSaaSシステムです。宿泊施設の業務をスムーズに運営するために、以下のような特徴があります:
1. 非接触チェックイン:スマートフォンを使用した簡単なチェックインが可能で、受付機器が不要です。
2. リスティング管理:物件やイベントのリスティングを登録・管理する機能を提供。
3. クラウド管理の宿泊台帳:宿泊情報をクラウド上で管理し、ペーパー削減に寄与します。
SDGsへの取り組み
パレスリンクは、SDGsの目標11に基づき、持続可能な都市や地域の発展に貢献することを目指しています。過度な観光需要を調整し、地域環境や住民生活への影響を考慮しつつ、観光業界の成長を支援しています。
結論
今後、伊豆半島における宿泊業がどのように進化していくのか、またTOMARO⁺がどのように地域の観光再生に寄与するのか、注目が集まります。伊豆リゾートワーケーション協会の取り組みは、観光の新しい形を切り開く鍵となることでしょう。地域活性化の成功を見届けるため、この実証実験の結果に期待が高まります。
会社情報
- 会社名
-
株式会社パレスリンク
- 住所
- 東京都港区港南2-17-1京王品川ビル 2F
- 電話番号
-
090-7492-4178