SyntheticGestalt、GENIACプロジェクトに採択
画期的な技術への期待
東京都新宿区に本社を構えるSyntheticGestalt株式会社が、経済産業省およびNEDOが推進する「GENIAC(Generative AI Accelerator Challenge)」プロジェクトに選定されたことを発表しました。このプロジェクトは、国内における生成AIの開発力を高めることを目的としており、特にAIの基盤モデル開発に対する強力なサポートが提供されます。
合成分子情報特化型のAIモデル
SyntheticGestaltの提案、具体的には「AI創薬を実現させる分子情報特化基盤モデル開発」が採択されたことは大きなニュースです。この基盤モデルは、最大100億の化合物を4次元情報として扱うことで、医薬品や新素材、化粧品、農薬など幅広い分野での低分子化合物の発見を促進するものです。これにより、従来の方法よりもかなり容易に、かつ精度の高いAIモデルが開発されると期待されています。
プロジェクトの特徴
本基盤モデルの主な特徴としては、以下の点が挙げられます。
1.
圧倒的な規模:100億という膨大な化合物データを活用。
2.
高度な情報処理:4次元情報を活用した立体構造の理解。
3.
革新的なアプローチ:分子情報を直接学習する方式。
これらの特徴により、創薬や新素材の設計プロセスが根本から変わる可能性があります。
CEOのコメント
代表取締役CEOの島田幸輝氏は、このプロジェクトに対する期待を語っています。「従来の化合物分析でのAI利用の限界を克服し、実用的なAIモデルを開発することが我々の目標です。この基盤モデルによって、新しい化合物を発見するために必要な膨大な研究開発コストと労力が大幅に削減されることを信じています。また、AIが単なる情報処理ツールではなく、新分子の発明に contributionできることを証明したいと考えています。」
SyntheticGestaltの今後
このプロジェクトを通じて、SyntheticGestaltはAI開発能力を一層向上させ、世界をリードする化合物設計AIの基礎技術を確立することを目指します。これにより、創薬や新素材開発における革新が期待されており、幅広い産業分野において新たなビジネスチャンスが生まれるでしょう。
SyntheticGestaltについて
SyntheticGestaltは、2018年に設立された企業で、東京とロンドンに拠点を持ち、分子情報に特化したAI開発に取り組んでいます。その成果として、10億の化合物情報を学習した分子特化型の基盤モデルがあり、2024年3月にはNVIDIA GTCにて発表される予定です。製薬、素材、バイオ、食品、飲料など、多岐にわたる分野でパートナー企業のAI開発をサポートしています。