二宮神社 本殿覆屋が受賞!
新潟県佐渡市に位置する「伝統文化と環境福祉の専門学校」の伝統建築学科が、このたびウッドデザイン賞2024で受賞を果たしました。これは、専門学校としての2年連続受賞であり、この快挙はウッドデザイン賞史上初のことです。
ウッドデザイン賞は、日本ウッドデザイン協会が毎年主催し、木材を用いて社会課題を解決するための優れた作品を表彰する制度です。今回のウッドデザイン賞2024には、昨年よりも多い366点が応募され、その中から受賞作品226点が選ばれました。この中に、当校の学生が制作した『二宮神社 本殿覆屋』が名を連ねたのです。
二宮神社の歴史
二宮神社は、約800年前に佐渡島に流された順徳上皇の第2皇女、忠子女王を祀る神社です。この神社には佐渡市の文化財として認定された能舞台もあり、地域の歴史と文化を象徴しています。しかし2021年11月に発生した火災により本殿が全焼し、さらに2023年8月にも火災が起こり能舞台も焼失しました。地区の文化財が消失してしまったことに、地域住民は深く悲しみました。
そのような悲劇の中、当校は12年間にわたって地域の神社や寺院の修復に携わってきた経験から、地域の文化財を再生するためのプロジェクトに取り組むこととなりました。ウッドデザイン賞2023では、その努力が評価され『一間社流造社殿』を本殿として寄贈することができ、その覆屋を2024年4月から7月にかけて伝統建築学科の3年生が手掛けたのです。
専門学校の取り組み
当校は、伝統文化と環境福祉をテーマにした専門学校として新潟県佐渡市に位置しています。幅広い課程を用意し、学生たちは伝統建築大工学科をはじめとする多彩なコースから選択することができます。学生たちは、地域の文化を継承しつつ、新たな価値を創造する力を身につけています。
今回の受賞は、学生たちの努力と情熱の集大成と言えるものであり、地域にとっても大きな意義を持つ出来事となりました。
今後の取り組み
二宮神社は今後も地域の人々に愛され続け、お参りする人々に新たな時代の風を吹き込むことでしょう。そして、当校の学生たちは、このような伝統的な文化をより多くの人に伝え、未来へと受け継いでいく役割を担っていきます。
興味のある方は、当校の公式サイトをご覧いただき、オープンキャンパスへの参加や、各種コースについての詳細をぜひチェックしてみてください。