デイブレイク、冷凍寿司を国際展示会で披露し新たな可能性へ

デイブレイクが冷凍寿司を国際展示会で披露

デイブレイク株式会社が、国際展示会で冷凍寿司の新たな可能性を示した。2025年3月と4月にアメリカ・ラスベガスおよびドイツ・ハンブルクで開催されるイベントに出展し、特に注目を集めたのは、その独自の冷凍技術によって作られた寿司だ。特に、現地の食文化に挑戦する形でのこの取り組みは、新しい市場開拓の一環として位置づけられている。

ラスベガスでの展示

2025年3月25日から26日、ラスベガスのコンベンションセンターで開かれた「Bar＆Restaurant Expo」では、デイブレイクはアメリカ市場へのイントロダクションを果たした。多くの飲食業界関係者や商社との接点を持ち、冷凍寿司への高い関心を実感した。このイベントでは、カリフォルニアロールとサーモンの握り寿司を計2000個提供し、わずか4-5時間で完売。実際に食べた人々からは、その品質の高さに驚く声が寄せられた。

この出展は、昨年ニューヨークとロサンゼルスで行われた「2024 JAPANESE FOOD EXPO」とは異なり、実際のビジネスを動かすステージに進んでいる。現地の商社との販売体制の構築が進んでいるのも、その証拠だ。この展示会を通じて、デイブレイクは大きな一歩を踏み出したと言える。

ハンブルクでの展示

さらに、2025年4月8日から10日にドイツ・ハンブルクで開催された「World Travel Catering & Onboard Services EXPO 2025」では、機内食市場における冷凍寿司の可能性が探求された。双日食料株式会社との共同出展で、機内における寿司の提供が話題となった。冷凍で保存が可能なことから、実際に調理の手間が省ける点や衛生面での安心感が、業界関係者からの高評価につながった。

特に、高鮮度の生魚を使用した寿司が機内でこれほどまでに評価されることは珍しい。このイベントを通じて多くの航空会社からのニーズを確認し、今後の事業展開に向けた有力な接点を得ることができた。

今後の展望

今回の展示会を経て、デイブレイクは海外市場でのさらなる重視を高めている。アメリカ市場での卸売業者との協力体制が進む中、ヨーロッパ市場にも目を向けている。また、現地認証を取得したアジア地域での生産拠点の整備も検討しており、今後の成長が期待される。デイブレイクは、得られたフィードバックを基に、これからの市場展開を加速させる方針だ。

デイブレイクが提供する特殊冷凍機「アートロックフリーザー」についても触れておこう。この機械は、食品を急速に均一に凍結することで、食材の風味や食感を損なうことなく高品質な冷凍食品を生み出す技術を持っている。約700社の顧客に支持されるなど、その価値は業界で広く認識されている。

デイブレイク株式会社は、「作り手から食べ手までのより良い未来」をミッションに掲げ、特殊冷凍技術を用いた新たな食品流通の可能性を拓いている。今後も、こうした取り組みを通じて日本の食文化を世界に広めていく姿が期待される。