イシス編集学校に新たな船出!
2024年4月、イシス編集学校に新しい学長が就任しました。法政大学の名誉教授であり、江戸文化研究の第一人者でもある田中優子氏です。イシス編集学校は、インターネットを通じて「編集術」を学べる場として2000年に設立され、今年で25周年を迎えます。そんな節目にあたる学長就任には、大きな期待が寄せられています。
新たな学長の誕生
田中優子氏は、2014年度から2020年度にかけて法政大学の総長を務め、その卓越した研究と教育への情熱から、多くの支持を集めてきました。彼女は1980年代から松岡正剛氏と交流を持ち、イシス編集学校を自身も受講して学んできた経歴があります。基本コースを修了した後も、応用コースや世界読書奥義伝を経て、自らが編集学校の内容をしっかりと体験しています。
田中氏の学長就任は、松岡氏の生前からの強い希望によるもので、彼女には豊かな知識や経験をもとに学校のさらなる発展に寄与することが期待されています。
イシス編集学校の成り立ちと教育理念
イシス編集学校は、松岡正剛氏が創立した“編集工学”をベースに、学ぶことの本質を追求してきました。そのカリキュラムは、「守」「破」「離」といった段階を踏むことで、受講生の発想力や表現力を育成することを目的としています。また、単に知識を詰め込むのではなく、対話を通じて学ぶことに重きを置いています。
田中氏は就任に際し、イシス編集学校の教育が持つ重要性についても言及しました。彼女は、現代社会で求められているのは「知識」ではなく「知性」と「表現力」であると強調し、それを編集的知性として広く持つことが重要であると述べています。
期待される今後の展望
田中優子氏の就任により、イシス編集学校はますます充実したトレーニングプログラムを提供していくことが期待されます。田中氏は、新たに発足した「ISIS Co-mission」というアドバイザリーボードに参加し、共に新しい教育プログラムを開発していく意向を示しています。彼女は今後、定期的に学長通信を発信し、編集工学の魅力を全国に伝える活動も行う予定です。
田中優子氏のプロフィール
1952年横浜市で生まれた田中優子氏は、法政大学大学院で日本文学を専攻し、その後法政大学で多くの役職を歴任しました。著書には『江戸の想像力』や『江戸百夢』があり、数々の受賞歴も持つ著名な研究者です。また、松岡正剛との長年の交流を通じて、教育におけるビジョンの重要性を常に探求し続けています。
結論
田中優子氏のイシス編集学校での新たな扉が開かれました。編集工学の持つ可能性を広く発信し、これからの社会に貢献していく姿勢が期待されます。彼女がどのように学校を発展させていくのか、今後の動向に注目です。