Gigamonが新たなエージェントAIアプリを発表
2025年10月17日、カリフォルニア州サンタクララに本社を構えるGigamon Inc.が新しいアプリケーション「Gigamon Insights」を発表しました。このアプリは、ネットワークから収集されるテレメトリを活用したエージェントAIで、IT運用やセキュリティチームにリアルタイムでの指針を提供します。これにより、調査のスピードが大幅に向上し、ITチームの生産性も向上します。
Gigamon Insightsの特徴
Gigamon Insightsは、ElasticやSplunkといったSIEMおよびオブザーバビリティプラットフォーム、さらにはAWSのクラウドサービスと統合されています。これにより、手動でのデータの結合が不要になり、調査が迅速化されます。アナリストは既存のプラットフォーム上で直接質問を行うことができ、信頼性の高いメタデータをクエリすることで、豊富な背景情報を得ることができます。
このアプリケーションは、組織が見逃していた脅威の検知やパフォーマンスの問題を迅速に解決、さらにハイブリッドクラウド環境におけるコンプライアンスギャップの解消を実現します。また、プライベートLLMや独自LLMの持ち込みを許可する柔軟なAIアーキテクチャを使用して、データプライバシーも確保されています。
AIによる新たなアプローチ
近年、サイバー攻撃者がAIを活用した攻撃手法を急速に進化させていることから、セキュリティおよびITチームにはより新しいアプローチが求められているとGigamonのプロダクトマネジメントバイスプレジデントであるSarah Banksは述べています。彼女は「AIの普及により、セキュリティおよびITチームはネットワークとアプリケーションの保護、最適化、管理が必要です。Gigamon Insightsはそのための信頼できる情報源です」と強調しました。
ディープオブザーバビリティパイプラインの進化
Gigamon Insightsは、同社のディープオブザーバビリティパイプラインに基づいており、高精度なネットワークテレメトリを提供します。パケットやフロー、アプリケーションアウェアなメタデータなどをクラウドやセキュリティ、オブザーバビリティプラットフォームに直接供給し、AIと高信頼性のネットワークデータを融合させることで、可視性の弱点を解消します。
これにより、アナリストは豊富なコンテキスト情報を把握し、すぐに迅速かつ正確な対応が可能になります。Gigamon Insightsを使うことで、経験の浅いアナリストでも熟練した専門家に匹敵する対応ができます。
導入によるメリット
Gigamon Insightsの導入により、組織は次のような具体的なメリットを享受できます。
- - 調査の加速と平均解決時間の短縮
- - 高度な脅威の検知と迅速な対応
- - コンプライアンスの弱点を特定
- - データプライバシーを保ちながらの柔軟なAI活用
- - ハイブリッドインフラにおける継続的な可視性の剥奪
パートナーからの支持
Gigamonのこの取り組みは、ElasticやSplunk、AWSなど多くのパートナーからも評価されており、彼らからも期待されています。ElasticのSantosh Krishnan氏は「Gigamonとのパートナーシップにより、セキュリティプラットフォームに新たなインテリジェンスが加わることで、より正確な答えが導き出せる」とコメントしました。
提供開始に向けて
Gigamon Insightsは、2025年9月に開催された「Visualyze Bootcamp」でプレビューされ、一般提供は2025年第4四半期を予定しています。今後もさらなるパートナーとの統合が期待されています。
詳細な情報については、
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