NXワンビシアーカイブズとa23s株式会社の新たな連携
株式会社NXワンビシアーカイブズ(以下NXワンビシアーカイブズ)は、法務デューデリジェンス(法務DD)の分野において、バーチャル法律事務所を展開するa23s株式会社(以下a23s)と提携を開始しました。この連携は、近年日本国内におけるM&A(合併・買収)の活発化に対応したものです。
M&Aと法務デューデリジェンスの重要性
ここ数年、M&A件数は増加傾向にあり、多様な方法で企業の買収が行われています。特に注目されているのは、複数の小規模な企業を連携させるロールアップM&Aです。これにより、大型企業への成長を目指す流れが生まれています。主な理由は、後継者の不在などから小規模企業が直面している事業承継問題にあります。
今やM&Aは大企業だけのものではなく、成長を重視する中堅企業やスタートアップが新たな市場へ参入するための主要な選択肢となっています。しかし、該当する企業が買収後に直面するリスクが増加しつつあることも事実です。特に、買収において法務DDのプロセスを怠ると、後に大きな損害をもたらすこともあります。
NXワンビシアーカイブズの提供するサービス
NXワンビシアーカイブズでは、半世紀以上にわたり情報の安全確保と効率的な管理を追求してきた実績があります。今回の連携により、書類の電子化サービスである「WAN-Scan」を通じて、企業の契約書や関連文書を正確にスキャンし、デジタル化することが可能になります。
特に、AI-OCR技術を活用したデータ化サービスにより、冗長な作業を省き、迅速に法務デューデリジェンスを実施する体制が整いました。また、このプロセスでは、機密保持に配慮した保管環境も提供され、企業の重要書類を厳重に管理します。
連携の流れと効果
新たな連携による具体的な流れは、まずNXワンビシアーカイブズが、買収の対象となる企業の書類を効率良く整理し、高精度のスキャンを行います。その後、AI-OCRによって得られたデータは、クラウドリーガルに送信され、法的業務としての評価が行われます。これにより、M&Aのスピード感と法務の精度が両立可能になります。
特にDX(デジタルトランスフォーメーション)の流れが加速する中、法務データの管理と運用を効率化することが企業の競争力を高める鍵となります。ところが、多くの企業が持つ膨大な紙文書の管理には人材と時間が必要であり、これが往々にして企業の事業成長を妨げてきました。
より良い未来に向けて
両社の協力により、法務業務のデジタル化が一層進み、法務デューデリジェンスの精度や効率を向上させることで、企業が新たな挑戦に踏み出す土壌が形成されつつあります。安全性と効率性を併せ持つサービスは、今後の企業戦略において欠かせない要素となるでしょう。
まとめ
新たな提携は、企業が待ち望んでいた法務業務の改善に寄与するものと期待されます。今後の展開にも目を光らせつつ、効率的かつ効果的な法務デューデリジェンスが可能になることで、企業の成長が促進されるでしょう。