バイエルとヤマト農磁、大型ドローン「P100 Pro」で精密農業を加速
バイエル クロップサイエンス株式会社とヤマト農磁株式会社は、高性能農業用大型ドローン「P100 Pro」を軸とした協業を開始することを発表しました。この協業により、自動散布による省力化や散布技術の開発を通じて、日本の精密農業をさらに加速させるとのことです。
「P100 Pro」は、XAG Co., Ltd. 社が開発・製造する大型ドローンで、液剤50L、粒剤50kgの最大積載量を誇ります。専用アプリケーションで設定した作業エリア、散布量、飛行ルートなどに基づき、完全自動航行を実現します。また、液剤散布装置と粒剤散布装置をワンタッチで切り替え可能で、1台で様々な作物に対する散布作業に対応できます。さらに、機体は折りたたみ式で、運搬や保管にも便利です。
日本の農業は、農家の高齢化、離農に伴う担い手不足、大規模化といった課題に直面しています。この状況下、担い手の省力化に貢献するソリューション開発が急務となっています。バイエル クロップサイエンスが保有する農薬ポートフォリオやテーラーメイドソリューションと、ヤマト農磁が保有する散布技術を組み合わせることで、市場および農家の方々の要望に即したソリューション開発を目指します。
今回の協業は、日本の農業の課題解決に大きく貢献する可能性を秘めています。バイエル クロップサイエンスは、今後も専門性を有する各領域のパートナーとの「共創」を通じて、革新的なソリューションを提供し、日本の農業の発展に貢献していくとしています。
「P100 Pro」の主な特徴
液剤50L、粒剤50kgが搭載可能な大容量散布装置
最大22L/minの液体散布装置と最大150kg/minの吐出能力を有する粒剤散布装置
液滴サイズの変更、作業面積に対して必要な予定容量の計算が可能
ワンタッチで折りたため、展開時の大きさと比べ機体を62%小さくすることで運搬や保管を容易に
* 急速充電器 (GC4000+)と冷却装置を利用することで、最短11分で充電
バイエル クロップサイエンス株式会社について
バイエル クロップサイエンス株式会社は、ドイツ・バイエル社 クロップサイエンス部門に属し、日本における農業関連事業を展開しています。環境とヒトにより調和した農薬とその使用法の開発に加え、ドローンをはじめとするロボティクスや、個々の生産者のニーズに応えるテーラーメイド農業を実現するデジタルソリューションの開発・提供を軸に、日本の農業の持続可能な発展に貢献しています。
ヤマト農磁株式会社について
ヤマト農磁株式会社は、農薬・肥料の散布技術のパイオニアとして、農業用機器を製造・販売しています。創業以来、全国の田畑を訪れ、各地での実演散布を通じて、お客様の細やかなニーズに応える製品開発を通じて日本の農業に貢献しています。
「P100 Pro」の詳細については、下記よりご覧ください。
https://www.soranavi-drone.com/soranavi/common/pdf/xag_p100pro_flyer2406.pdf