芦屋市立美術博物館で開催「とあるひのこと平井真美子」
2025年3月1日、芦屋市立美術博物館にて、アーティスト平井真美子氏の特別なイベント「とあるひのこと平井真美子」が開催されます。このイベントは、音楽とアートが融合する一日限りの体験を提供します。
「とあるひ」の概要
平井真美子氏は、過去に行った「美術と音楽の9日間『rooms』」での活動を経て、コロナ禍の影響を受けた思いや日常の風景を音楽で表現するプロジェクト「音の日記『とあるひ』」を進めてきました。その中で、平井氏は58日分の音をスケッチしており、2022年にはこれらの音をまとめたアルバム『とあるひ記録集』をリリースしました。
2025年のイベントでは、このアルバムのリリースを記念する多彩なプログラムが用意されています。展覧会は午前10時から午後5時まで開催され、入館は午後4時30分まで可能です。特に注目すべきは、午後6時から行われるライブセッションです。観覧者はライブ料金に展覧会入館料が含まれているため、一日中楽しむことができます。
展示内容とインタラクティブな体験
前回のイベントから進化した「とあるひのこと」では、3つの展示スペースにそれぞれ異なるコンセプトを持つインスタレーションが展開されます。たとえば第1展示室「kurayami」では、暗い空間にピアノやギターの廃材を再利用したオブジェが展示されており、来場者は内面的な静けさを体験することができます。
第2展示室「hidamari」では、約100年前に制作されたミニピアノ及び足踏みオルガンを利用して、平井氏が行う音の公開録音も行われます。この空間では、平井氏の演奏音とともに、観覧者のささやき声や靴音という環境音が響きあうことで、より臨場感のある音の体験が可能です。
また、エントランスホール「itonami」では、「とあるひ記録集」の制作現場が再現され、来場者は作家の思いを辿ることができるブックレットも手に入れることができます。さらに、平井氏と制作に関わった作家たちとのトークイベントも企画されています。
チケット情報と問い合わせ
この特別なイベントのチケットは、2025年2月1日からオンラインにて購入可能です。一般の展覧会入館料は当日2,000円、前売り1,500円で、ライブ観覧料は一般5,500円、学生3,500円とお手頃です。それぞれのイベントは整理番号順での入場が可能で、定員は200名となっています。
また、飲み物や軽食の販売も予定されていますので、気軽にお楽しみいただけるでしょう。詳しい情報は芦屋市立美術博物館の公式ウェブサイトやSNSにて随時更新されます。
この「とあるひのこと」は、ただの音楽イベントではなく、参加者一人一人が心の中にある「とあるひ」を想い起こし、それを共有する特別な瞬間を創出する機会です。平井真美子氏の世界観と繊細な音楽に触れ、自分自身の日常を振り返ることができるこのイベントに、ぜひご参加ください。