燕市発、環境を守る画期的な防災テントの実力とは？

ツバメエアクリーンテントの特長と受賞歴

新潟県の燕市が誇る「ツバメエアクリーンテント」が、最近開催されたジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクールで「優秀賞」と「新潟県知事賞」を受賞しました。このテントは、設置工事が不要で、迅速かつ簡単に組み立てられることから、多様な場面で活躍することが期待されています。

環境に優しい設計

ツバメエアクリーンテントは、ウイルスや微細な粒子を99.9%除去するHEPAフィルター付きの空気清浄ユニットを組み合わせています。このため、特に衛生が求められる避難所や簡易診療所、またはキッズルームなど、プライバシーが確保された空間を約15分で自動的に設置できる点が大きなメリットです。

支柱を使用しない設計により、圧倒的な省スペースでの収納が可能です。これにより、限られた空間でも簡単に使えるほか、運搬や保管が容易となります。地域での防災対策において、特に重要な役割を果たすと考えられています。

災害時の配慮と機能

このテントは、災害時や被災地において、多様なニーズに応える機能を兼ね備えています。着替えや授乳を必要とする方々、免疫力が低下した要配慮者、また避難所における支援者への配慮がなされており、すべての人が安心できる環境を提供することを目指しています。

BOSAI SPACE FULFILLMENT PROJECT

ツバメエアクリーンテントは、宇宙知見を活用した防災ソリューションを創出するプロジェクト「BOSAI SPACE FULFILLMENT PROJECT (BSFP)」の一環として開発されました。災害や避難時に求められるニーズを的確に捉えることで、新たな技術やアイデアによる防災製品の実現を図っています。

燕市の地域資源を生かして

燕市は金属洋食器を中心に高度な製品を生み出してきた産地として知られています。その中で、ツバメエアクリーンテントはデザイン性や機能性を兼ね備えた優れた防災アイテムとして評価され、地域の競争力を高める要素としても注目されています。このことで、地域経済の活性化と持続可能な発展に寄与することが期待されています。