台湾のフーワンチョコレートがグッドデザイン賞金賞を受賞
台湾発のチョコレートブランド「フーワンチョコレート」が、2022年度のグッドデザイン賞金賞(経済産業大臣賞)を受賞しました。この賞は、応募数5,715件の中から選ばれた栄誉あるものであり、同ブランドの社会課題への取り組みや持続可能なビジネスモデルが高く評価されています。
フーワンチョコレートの魅力とは
「フーワンチョコレート」は、台湾最南端の屏東県で栽培されたカカオと地元の農作物を使用し、質の高いチョコレートを提供しています。特に、そのカカオは健康志向から衰退が続いていた「檳榔」に代わる作物として注目されており、フーワンチョコレートの取り組みにより屏東の地域経済は活性化しています。\
さらに、2021-2022年のインターナショナルチョコレートアワードでも、同ブランドは30以上の賞を獲得しており、品質が国際的に認められています。
持続可能なビジネスモデル
フーワンチョコレートは、カカオの栽培から製品化まで、一貫した生産体制を築いています。特に、カカオの原材料やフレーバーとなる食材は、台湾の農家と長期にわたる契約を結ぶことで、安定供給を実現しています。これにより、農家には安定した収入がもたらされ、地域の経済振興にも寄与しています。
また、フーワンチョコレートでは、除草剤や化学肥料を一切使用しない環境に優しい農法を採用しており、持続可能な農業に取り組んでいます。この取り組みは、「世界のトップ50 最良のカカオ」にも選出され、その品質が世界でも評価されています。
グッドデザイン賞審査委員のコメント
審査委員からは、フーワンチョコレートの取り組みが高く評価されています。「ビンロウの健康被害と農家の低所得という社会課題を解決する意義深いプロジェクトであり、その中でクオリティの高いカカオを育てている点が素晴らしい」と言われています。今後さらなるブランドの成長と、参加する農家の増加が期待されています。
今後の展望
フーワンチョコレートは、これからも地域の魅力をチョコレートを通じて広め、消費者にも産業の大切さを伝えていくことを目指しています。日本での発売は、トモエサヴールのオンラインショップで2022年12月に予定されています。また、東京ミッドタウン・デザインハブで開催される「グッドデザイン賞受賞展」でも展示されており、注目を集めています。
参考リンク