建築を学び未来を描く!中学生の創造力が光る発表会
今年の9月11日、大阪市立新北島中学校において、コアー建築工房が主催した「未来の間取りをつくろう」発表会が開催されました。このイベントは、地元の中学生が家族と共に未来の住まいについて考える貴重な機会となりました。生徒たちは家族の意見を聞きながら、地球環境への配慮や住む人々の快適さを考慮したアイデアを図面にまとめ、80点の中から選ばれた11名がプレゼンテーションを行いました。
中学生の挑戦
この特別な発表会は、大阪市教育委員会事務局総合教育センターが主催し、コアー建築工房が出前授業を行った結果、実現しました。コアー建築工房の講師、千原氏は「家族との対話を通じて、素敵な家や間取りを描いてみよう」と激励しました。
生徒たちはリーダーシップとチームワークを発揮し、自らのアイデアを元に、各家庭に合った「わが家らしい住まい」を描きました。その中には、地球に優しい材料を使用したり、住む人々が心を休められるスペースを設けたりと、創造的な工夫が見られました。
発表会の模様
当日は、会場に生徒たちの作品が展示され、オープニングムービーも上映されました。80名以上の生徒たちの努力の成果が温かい雰囲気の中で披露され、参加者の大きな拍手が送られました。発表後は、コアー建築工房の審査委員が「棟梁賞」と「社長賞」を選出しました。
社長賞を受賞した生徒は、自身の作品に「大人も子どもになる家」と名付け、「仕事で疲れたお父さんやお母さんが楽しめる空間を作りたかった」と熱く語りました。このように、自身の生活経験をもとに参加した生徒たちの発想には、シンプルながらも深い愛情が込められていました。
学びの場となった授業
この授業について生徒にアンケートを取ったところ、86%が「楽しく学べた」と回答し、53%が「家族と家について話し合った」と答えました。「知らないことが知れて面白かった」、「家族と将来の家について話すことができた」といった感想もあり、生徒たちにとって非常に意義深い経験であったようです。また、「人に優しい」「地球に優しい」といった視点が評価され、環境問題に対する意識が高まったことが伺えます。
地域とのつながり
大阪市立新北島中学校の藤原教諭は「企業との連携が生徒たちにとって大きな意義となり、リアルなフィードバックを得ることができた」と述べています。プロの目線での評価やアドバイスが、生徒たちの自己肯定感を高め、地域とのつながりを感じさせる素晴らしい機会となりました。
コアー建築工房の役割
コアー建築工房の代表取締役社長、谷直人氏は「生徒たちが考える姿には心を動かされました。住まいはただの箱ではなく、人と人を結びつけるものだと再認識しました」とコメントしています。同社は単に家を建てるパートナーであるだけでなく、地域の次世代を育む役割を担っていると考え、今後も子どもたちの学びを支えていく方針です。
結論
このように、コアー建築工房の取り組みを通じて、中学生たちが家族との対話を重ねながら未来の住まいに思いを馳せ、建築を学ぶ貴重な時間を得たことが伺えます。地域の教育と企業のコラボレーションが生み出す新たな学びの場が、未来の建築家たちを育てていくことでしょう。