カメラマン視点で実現した！双子の京大合格への道のり

親子で共に成長する新しい子育て法

最近、教育の「早期化」が叫ばれ、幼少期から子供に厳しく様々なことを学ばせようとする家庭が増えています。しかし、カメラマンの田部信子さんは、あえてこの流れに背を向けました。彼女の著書『カメラマン視点で子育てしたら双子が現役で京大に合格しました』では、自己嫌悪や葛藤を乗り越え、自己の子育て法を見つけ出した彼女の経験を語っています。

いきなり双子の産声

田部さんは双子を妊娠したことをきっかけに、教育や子育てにおける自分の在り方を見直し始めました。彼女は、教育現場での「早期教育ブーム」に流されず、子どもたちを「ありのままに見る」ことを大切にしました。この視点から、子どもたちの興味や関心を丁寧に観察し、彼らが自らのペースで成長できる環境を整えてきたのです。

中学受験での試練

双子の中学受験の際には、ふたりの偏差値に10も差が現れるという試練が待ち受けていました。そんな状況下、田部さんは焦ることなく、それぞれの実力や個性に応じた環境を選ぶことを優先しました。彼女は「親の理想で子どもを引っ張るのではなく、今のその子を観察して支える」姿勢を持ち続けました。この「見る力」が、彼女の子育ての土台を成していたのです。

カメラマン視点の7つの方法

本書の中心には、彼女が提唱する「カメラマン視点」があります。カメラマンは、被写体をそのまま受け入れることで魅力を引き出します。この「見る力」を生かした子育て方法を7つのステップで紹介。たとえば、「楽しむ」のではなく「おもしろがる」、「褒める」のではなく「感動を伝える」、そして「寄り」と「引き」で見るという概念です。これらの方法は、子どもたちの成長をサポートする上で大いに役立つでしょう。

外部情報に流されず、自分の軸を持つ

田部さんは、子育てがどれほど大変でも、外の情報に振り回されずに、自分たちの「わが子を出発点にする」ことが重要だと説きます。つまり、「外から子どもへ」ではなく、「子どもから外へ」視点を変えることが、よりよい子育てに繋がると語ります。このアプローチによって、彼女も自身の肩の力を抜き、楽しい子育てを実現したのです。