クリエイターとファッションが融合する空間
東京都千代田区に位置するクリエイタースペースChatBaseでは、2023年6月16日から7月7日まで、ファッションブランドAVAとのコラボレーションによる展示会『cluster -coARTing space-』が開催されています。この展示は「着るアート」として位置付けられ、ファッションとアートの新たな形を提案します。
展示の背景
AVAは、3名のアーティスト—Ogino Ryuichi、Hirayama Tatsuya、Yamamoto Makiko—と手を組み、独自のスタイルで衣服を制作。この取り組みは、アーティストの作品が単なる観賞対象ではなく、実際に人々と接点を持つことを目指しています。展示会では、服を通じてアートを身に着けるという体験が提供されるのです。
参加型の展示
来場者は、ただ展示物を観るだけでなく、長時間試着をしながら滞在したり、服を活用した企画の提案を行うことができます。特に注目すべきは、壁面アートが「完成されずに展示されている」こと。アーティストたちにより施されたこの壁面アートは、訪れた人々のコメントや反応を吸収しながら、展示期間中に徐々に形成されていくのです。
来場者は、用意されているステッカーにショートコメントを書き込み、それを壁画の近くに貼り付けることで参加できます。展示の最終日には、参加者とともに白塗りのイベントも企画されています。このようなインタラクティブな要素を通じて、アートはより身近で親しみやすいものになります。
オープニングイベントの様子
展示初日のギャラリーオープニングには多くの人々が訪れ、昼から夜遅くまで賑わいを見せました。場所を問わず、参加者同士が試着を促し合ったり、アートに対する新しい視点を持ち寄る様子が見られました。豊かな時間と多様な人間関係の中で、訪れる人々がアートに触れ合い、交流することができる環境が整っていました。
さらに、このオープニングイベントでは、ホームレスでありながらプロバーテンダーとしても活動する駒木翔とのコラボレーションが実現し、20種類以上のスパイスからオリジナルジンを作るバーがオープンしました。この試みは、誰もがアートに参加できる新しい形を提示しています。
MIKKEとその理念
株式会社MIKKEが運営するChatBaseは、クリエイターのために設計された空間で、創造性を引き出す環境を提供しています。24時間いつでも利用できるコミュニティスペースと、様々なクリエイティブなイベントを通じて、クリエイター同士のつながりを深めています。
MIKKEは「全ての人がクリエイター」と再定義し、感情や文化の価値を見直すことを使命としています。今回の展示も、そんな理念の中で実現されたものです。
参加アーティストの紹介
Ogino Ryuichi
東京都出身のアーティストで、主に絵画やインスタレーションを手がけています。多様なスタイルでの表現が特徴。
Hirayama Tatsuya
米国育ちのアーティストで、ライブペイントやポスターデザインなど、精力的に活動しています。若手アーティストとして期待されている存在です。
Yamamoto Makiko
ジャンルを超えたイラストを描くアーティストで、特にPOPなテイストが特徴です。幅広い媒体で活動を展開しています。
展示詳細
- - オープン: 06月16日(土)
- - クローズ: 07月07日(土)
- - 開場時間: 12:00〜24:00、無休
- - 住所: 東京都千代田区外神田6-3-3 BnA STUDIO 1F ChatBase
- - 入場: 無料
この展示会は、アートを身近に感じる貴重な機会となるでしょう。ぜひ足を運んで、創造的な体験を楽しんでください。