株式会社テクノスターとQunaSys、量子CAEを通じた新たなシミュレーション技術の可能性
株式会社QunaSysは近日、株式会社テクノスターとの間で量子コンピュータに基づくCAE(Computer Aided Engineering)における協業に関する基本合意書(MOU)を締結しました。この連携は、量子技術とシミュレーション技術が融合し、新たな次世代シミュレーションソリューションの創出を目指すものです。
協業の背景
QunaSysは、特に化学や材料分野において革新的な量子アルゴリズムの開発に力を入れていますが、今後はCAE分野にもその応用を広げていく意向を示しています。2024年以降、さらにCAEに特化した共同研究を進め、2026年には自社ソルバーを持つCAEベンダーとの連携を視野に入れています。それを実現するために、QunaSysは国産CAEベンダーであるテクノスターとの対話を開始しました。テクノスターは、高度なCAEプリポストプロセッサ「Jupiter」を有しており、同社の持つ自動車、造船業界への顧客基盤やCAE技術を活かした協力に期待が寄せられています。
両社の理念が一致したことから、本格的な協業の検討が始まりました。
共同の取り組みで生まれるシナジー
テクノスターは、自社の豊かな技術力を背景に、自動車と造船業界に多くの顧客を抱えています。一方で、QunaSysは業界内での量子CAEの研究開発を進める企業です。この二社のリソースを組み合わせることで、両者のビジネスの拡大、国産CAE技術の進化、そして量子技術のさらなる定着につなげるシナジーが見込まれます。
具体的な活動計画
この基本合意書(MOU)を基に、両社は以下の活動を通じて量子CAEの実用化を目指します:
1.
顧客ニーズの探索
テクノスターが有する自動車や造船業界の顧客ネットワークにアプローチし、実際の課題にどのように量子CAEを適用できるかを共同で探ります。
2.
PoCの実施
顧客企業、テクノスター、QunaSysの三者が協力し、実課題に対する量子CAEの実用可能性を検証するためのPoC(概念実証)を行います。
3.
量子CAEの普及促進
共同セミナーやフォーラムに参加し、量子CAEの認知度を高めつつ、業界に定着させるための情報発信を行います。
各社の概要
株式会社QunaSys
QunaSysは、東京都文京区に本社を構える量子コンピュータソフトウェア企業として、業界における量子技術の進化に全力を注いでいます。特に、量子機械学習や量子化学に加え、CAE分野にも取り組んでおり、さまざまな産業界と連携しながら量子コンピュータの能力を最大限活用しています。
株式会社テクノスター
テクノスターは、東京都港区に本社を持つCAEソフトウェア開発企業で、幅広い業界に向けたCAEソリューションを提供しています。設計や開発における効率化、品質向上に貢献しており、特に「Jupiter-Solutions」シリーズは高い評価を受けています。
まとめ
今回の協業は、量子コンピュータの産業応用を拡大し、次世代シミュレーション技術を実現するための重要な一歩です。両社が持つ専門知識と技術を結集し、未来の産業に向けた新たな可能性を開いていくことでしょう。