MIHO MUSEUMの秋季特別展『うましうるはし日本の食事』
滋賀県の自然豊かな甲賀市に位置するMIHO MUSEUMでは、2024年9月28日から12月15日まで、秋季特別展『うましうるはし日本の食事(たべごと)』が開催されます。この展覧会は、日本の食文化の美と歴史を美術工芸作品を通して探求する貴重な機会です。
日本の食文化の重要性
日本の豊かな自然と四季の変化は、日本人の文化や芸術に大きな影響を与えてきました。食事はその中心的な文化であり、「一汁三菜」と呼ばれる米を主食とした食スタイルが根付いています。このように日本の食事は、時代の流れの中で変化しながらも、鮮やかな色合いを持つ独自のスタイルを築いてきました。
展覧会では、特に「うましうるはし」と形容される日本の食事の美しさに焦点を当てており、これまでの食文化を紐解くことで、来館者に先人たちが育んだこの素晴らしさを再認識させることを目的としています。
展覧会の内容
本展の展示構成は以下の六章から成り立っています:
1.
海山の恵み:日本の自然がもたらす食材の豊かさ。
2.
神をもてなし、人をもてなす:宗教的な儀式や宴席の文化。
3.
日々の食事から生まれた懐石:懐石料理の魅力とその発展。
4.
和菓子の世界:日本の伝統的な菓子文化。
5.
百花繚乱の食:多様な食文化の融合。
6.
日本料理の近代化:現代における日本料理の変遷。
約170点の展示品が予定されており、これらを通じて視覚的にも食文化の深みを感じることができるでしょう。入館料は一般1300円、高校生と大学生1000円、小中学生は無料で訪れることができます。
講演会を通じてさらに深める文化理解
展覧会に関連する講演会も開催され、食文化についての知見を深める機会となります。次のような内容が予定されています:
- - 高橋義弘氏による「食の不易流行」
- - 小西將清氏の生間流式包丁実演
- - 熊倉功夫館長のトーク「展覧会によせて」
- - 原田信男名誉教授による「江戸の食文化」
各講演は14時から15時30分に行われ、参加費は無料(入館料が必要)です。
MIHO MUSEUMの特長
MIHO MUSEUMは自然と建築、芸術が調和した美術館で、1997年にリニューアルオープンしました。その独特の建築スタイルは有名な建築家I.M.ペイによるもので、訪れる人を魅了します。美術館には古代美術から和の美術まで多岐にわたるコレクションがあり、四季折々の特別展も開催されています。
交通アクセス
MIHO MUSEUMへのアクセスは、JR琵琶湖線の石山駅からのバスが便利です。また、車での訪問も可能で、新名神の信楽ICからは約15分の距離です。自然に囲まれたこの美術館で、日本の食文化の美しさに触れてみてはいかがでしょうか。
この秋は、MIHO MUSEUMで日本の食文化を再認識する旅に出てみましょう。