ATバリア登場
2024-08-28 14:37:06

日本初の地下シェルター用国産換気システム「ATバリア」が誕生

日本初の地下シェルター用国産換気システム「ATバリア」が誕生



近年、日本各地で自然災害の頻発が懸念されており、国民の安全を守るためのシェルター整備が急務とされています。特に南海トラフ地震や台風、火山噴火の脅威が増加しているため、地下シェルターの普及が求められています。しかし、シェルターの設置率が低い日本では、状況を改善するための新しい技術が必要とされています。その中で、ヤブシタグループが開発した国産換気システム「ATバリア」が注目を集めています。

シェルター普及の遅れと国産化の必要性



シェルターの普及率が高いスイスのように、全国民が避難できるシェルターを整備することが日本でも求められていますが、その実現にはまだ多くの課題があります。その一つが、換気システムなどの備品を海外製に依存してきたことです。しかし、最近の世界的な需要の高まりにより、国産換気システムの必要性が強調されています。これに応える形で、ヤブシタグループは、「ATバリア」を開発しました。

名古屋大学との共同開発による革新



このプロジェクトには、名古屋大学の山内悠輔教授が協力しています。名古屋大学工学研究科物質創成ナノテクトニクス工学の研究室との連携により、高効率の多層フィルタリングシステムが実現しました。この技術は、空気中の微粒子やウイルス、有害ガスなどを除去することができ、安心・安全な空間を提供します。これにより、シェルター普及の道が開かれることが期待されています。

優れた性能の「ATバリア」



「ATバリア」は、CBRNE災害からの防護を目的として設計されています。CBRNEは、Chemistry(化学)、Biology(生物)、Radiology(放射線)、Nuclear(核)、Explosive(爆発)の頭文字を取ったもので、このシステムはあらゆる脅威から私たちを守るために機能します。

製品は多層フィルタリングシステムを搭載し、人体に有害な物質を高効率で除去することが可能です。また、内部圧力を管理し、外部からの汚染物質の侵入を防ぐ設計になっています。処理能力は様々なニーズに応じて選べるモデルがあり、150㎥/hから450㎥/hの風量モデルが用意されています。

幅広い対応と安全性



「ATバリア」の特徴は、電源やバッテリー、手動での運転機能を備えていることです。これにより、非常時でもシステムが維持され、安全な環境を確保します。また、防爆バルブを搭載することで、爆発時の圧力変動にも迅速に対応し、シェルター内部の圧力を適切に調整します。

企業の取り組み



ヤブシタグループは、この技術を使った製品を通じて、安全性と革新を追求しています。創業60年を迎えた同グループは、空調部材や太陽光架台などを手がける多角的な企業です。「ATバリア」はプロテクトアーツ株式会社によって製造され、同グループが総販売元となります。

2025年4月からの発売が予定されている「ATバリア」は、日本の災害対策において重要な一歩となることでしょう。これにより、シェルターの誕生と普及が加速し、私たちの安全がより確保されることを期待しています。


画像1

画像2

画像3

会社情報

会社名
.css-zir7v7{font-size:15px;font-weight:600;line-height:1.5;color:rgba(0, 0, 0, 0.7);}プロテクトアーツ株式会社
住所
北海道札幌市中央区北六条西23丁目1-12
電話番号
011-624-7023

トピックス(ライフスタイル)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。