Alpaca.Labの挑戦
2020-03-09 08:00:12
沖縄発、運転代行の新時代を切り開くAlpaca.Labの挑戦
沖縄発、運転代行の新時代を切り開くAlpaca.Labの挑戦
最近、運転代行サービスを提供する新たなプラットフォーム「AIRCLE」を展開する株式会社Alpaca.Labが、XTech Venturesやすこやかホールディングスなど4社から、総額7,000万円の資金を調達しました。この資金を用いて、さらなるサービスの利便性向上と事業拡大を図ることが発表されています。
沖縄県は運転代行業者が約737社と全国で最も多い一方で、電話がつながりにくい、到着までに時間がかかる、注文処理に飲食店の手間がかかるなど、さまざまなサービス効率の問題が指摘されてきました。特に沖縄では飲酒運転が大きな社会問題となっており、年間の検挙数が全国で最も多いという現実があります。そこで、Alpaca.Labが開発した「AIRCLE」では、利用者がスマホやタブレットから簡単に配車を発注できる仕組みを取り入れています。このシステムは、運転代行業者と利用者の位置情報を利用した効率的なアルゴリズムによって最適なマッチングを実現し、従来のアナログな業務処理から生まれていた時間ロスやミスを減少させることが期待されています。
AIRCLEの革新性
「AIRCLE」では、運転代行業者側も随伴車の位置情報をリアルタイムで確認しながら配車手配ができるほか、目的地までのルート案内や受注・発注処理、ドライバー管理など日常業務の一括管理が可能となっています。これによって、業務の効率化が図れるだけでなく、ユーザーにとっても快適で信頼性のあるサービスの提供が実現されます。
この資金調達を受けて、Alpaca.Labの代表、棚原生磨氏は、今後のプロダクト開発や人材採用の強化に向けて動き出す意向を示しています。「課題先進県の沖縄から課題解決のスタンダードを」という理念のもと、運転代行サービスの革新を目指しています。
地域に根ざしたサービスの意義
XTech Venturesの共同創業者である手嶋浩己氏は、「沖縄を起点に運転代行産業のアップデートに挑戦するAlpaca.Lab社のシードラウンドにリード投資を行いました。棚原さんの熱意やビジョンに感銘を受け、投資に至った」と述べています。
また、すこやかホールディングスの宮里敏行氏も、飲酒運転の検挙数が相当数に上る沖縄で、運転代行をAIで効率化することが地域の課題解決につながると強調しています。企業も地域密着型の運営を行い、その背景には地域のニーズに応えるための努力が求められています。
新たなサービス展開に向けて
Alpaca.Labは、飲食店だけでなく、観光客や病院など新たな利用者の獲得を目指しており、将来的には全国展開を視野に入れています。また、免許返納が難しい高齢者向けの運転代行サービスなど、過疎地域へのインフラ機能としての役割も視野に入れています。
このようにAlpaca.Labは、新しいビジネスモデルを通じて沖縄の運転代行業界を変革しようとしています。DIDの利用を通じて、ユーザーにとっての利便性を高め、業界全体の効率化を図る同社の活動に今後も注目が集まります。
会社情報
- 会社名
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株式会社Alpaca.Lab
- 住所
- 沖縄県中頭郡中城村南上原1111-1
- 電話番号
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