HPC沖縄の挑戦
2024-05-03 13:00:02

株式会社HPC沖縄、資金調達を通じた脱炭素社会への挑戦

株式会社HPC沖縄、資金調達を通じた脱炭素社会への挑戦



沖縄県浦添市に本社を置く株式会社HPC沖縄が、資本業務提携を目的として株式会社okicomとテックサービス株式会社から合計2000万円の資金調達を実施しました。この資金調達は第三者割当増資の形で行われ、HPC沖縄は今後、独自の超薄肉コンクリート技術「HPC®」を活用し、社会課題に対するソリューションを提供する事業を展開していくことを目指しています。

資金調達の詳細



今回の増資は、特に脱炭素社会の実現に向けた取り組みを強化するために活用されます。具体的には、研究開発資金や新たなソリューション営業人材の採用に充てられる予定です。HPC沖縄は、okicomやテックサービスが持つ強みを自社の技術に組み込むことで、多様なビジネスモデルを構築し、より一層の社会貢献を実現しようとしています。

HPC沖縄の技術と背景



HPC沖縄の基盤技術であるHPC®は、特に沖縄の厳しい自然環境に対応するために開発されたもので、塩害や台風、地震といった課題を克服する特許技術です。この技術は、超薄型でありながら強靭性を兼ね備え、無塩害性や高意匠性といった特長も有しています。これにより、沖縄の地域資源を最大限に活用し、2025年の大阪・関西万博に向けた外装素材としても採用されるなど、その活用範囲は広がっています。

設立以来、HPC®技術は様々な建築物で使用されており、代表的なプロジェクトには「那覇文化芸術劇場なはーと」や「琉球銀行牧港支店」、さらに「NTT西日本QUINT BRIDGE」などがあります。2023年には、「第9回ものづくり日本大賞」で経済産業大臣賞を受賞し、その技術力が高く評価されています。

凸面の視野に見る未来



HPC沖縄は、HPC®技術を用いた新たなビジネスモデルの構築に加え、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを進めています。今後は、耐火性に優れたHPC製品の展開や、軽量性、強靭性を生かした新たなソリューションの提供を通じて、さらなる市場の拡大を目指します。また、海外市場への展開や次世代の脱炭素対応HPC®の開発にも積極的に取り組んでいく予定です。

期待される協力と展望



株式会社HPC沖縄の代表取締役阿波根昌樹氏は、今回の出資を受けて「脱炭素時代のソリューションビジネスの展開とグローバル展開に期待を寄せている」と言い、今後の精力的な営業展開への意欲を見せています。また、okicomの小渡社長も、HPC沖縄への出資の意義を強調し、ITを活用したクリエイティブなビジネスモデルの構築を支援することを約束しました。

HPC沖縄の取り組みから目が離せません。沖縄発の技術が、世界中の社会課題解決に向けて飛躍していく様子を今後とも注視していきたいと思います。

会社情報

会社名
株式会社HPC沖縄
住所
沖縄県浦添市宮城三丁目2番8号
電話番号
090-8725-3211

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