名古屋大学発ベンチャー、JICA支援でブラジル高機能バイオ炭事業を加速!劣化牧野の課題解決へ
愛知県名古屋市に本社を置く株式会社TOWINGは、独立行政法人国際協力機構(JICA)からの追加支援を受け、ブラジルにおける高機能バイオ炭事業の展開を加速させることを発表した。
TOWINGは、2020年2月に設立された名古屋大学発のベンチャー企業。地域の未利用バイオマスを独自の微生物技術で炭化処理し、高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」を開発・販売している。
「宙炭」は、農地に施用することで、作物の品質向上や収穫量増加、温室効果ガス排出量の削減、資源循環の促進などに貢献する。
TOWINGは、JICAが実施する「オープン イノベーション チャレンジ TSUBASA」を通じて、ブラジルにおける劣化牧野の課題解決に向け、「宙炭」の適用可能性を検証してきた。その結果、ブラジルにおける高機能バイオ炭の普及可能性が高いことを確認した。
今回の追加支援は、ブラジルにおける技術の再現性検証および実証栽培の実施に活用される。また、現地の研究機関との連携強化を通じて、技術の現地適応に向けた取り組みを推進していく。
TOWINGは、これらの活動を通じて、JICAが推進する日・ブラジル・グリーン・パートナーシップ・イニシアティブ(GPI)に基づく劣化牧野対策への貢献や、ブラジルにおける持続可能な農業の実現を目指している。
ブラジルにおける連携企業の募集
TOWINGは、ブラジルの事業展開において、バイオマスの活用から大規模農地への適用、さらにはバイオ炭プラント施設への投資まで、幅広い分野で協力いただける企業を募集している。
TOWINGの高機能バイオ炭「宙炭」
TOWINGが開発した高機能バイオ炭「宙炭」は、独自の微生物技術によって、地域の未利用バイオマスを効率的に炭化処理することで生まれた。
「宙炭」は、土壌改良効果、作物の生育促進効果、温室効果ガス削減効果など、様々な効果をもたらす。
TOWINGのミッション
TOWINGは、「持続可能な超循環型農業を地球・宇宙双方で実現する」をミッションに掲げている。
同社は、高機能バイオ炭「宙炭」の開発・販売を通じて、地球環境の保全と持続可能な農業の実現に貢献していく。