テリロジーが目指すセキュアなWeb環境
近年、ビジネスにおいてブラウザの役割はますます重要になっています。従来はWebサイトを閲覧するために使われていたブラウザですが、今では業務プロセスの多くがブラウザを通じて行われています。特に、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)や働き方改革の進展に伴い、財務経理から人事、営業管理など、さまざまな業務がSaaS(Software as a Service)へと移行しています。
しかし、こうした便利さの裏には、危険が潜んでいます。進化するWebベースの脅威に対抗するための新たなセキュリティソリューションが求められているのです。テリロジー社は、これに応える形で新しい製品「Conceal Browse」の販売を開始しました。この製品は、米国のConceal社と提携して開発されたもので、独自のAIエンジンを駆使して脅威解析を行います。
AIを活用した革新的なセキュリティ
「Conceal Browse」は、従来のフィルタリングソリューションとは一線を画しています。ユーザーがアクセスするウェブサイトをリアルタイムで分析し、危険なサイトを特定して自動的にブロックまたは隔離します。この隔離環境では、ユーザーの入力やファイルのダウンロードが制限されるため、クレデンシャル情報の窃取やマルウェアの感染を防止することができます。また、外部脅威情報に加え、ウェブサイトの構造や挙動に基づいて多面的に脅威を評価できるのも大きな特徴です。
さらに、Conceal社のAIエンジンは、最新の攻撃パターンを継続的に学習します。これにより、進化し続ける脅威に対応できる力を持っています。企業や官公庁、教育機関など、セキュリティ対策に熱心な組織にとって、非常に効果的な手段と言えるでしょう。
提携の背景と期待
この新製品の販売開始は、兼松株式会社との連携により実現しました。兼松は2018年にシリコンバレーに設立したKanematsu Ventures Inc.を通じ、さまざまな先端技術を持つスタートアップ企業を見つけ出しています。これにより、Conceal社との提携が可能となりました。テリロジーはすでに兼松のグループ会社である兼松エレクトロニクスとの間で資本・業務提携契約を結んでおり、この協力関係がさらなる展開を見せています。
Gordon Lawson CEOは、「テリロジーと提携できることを光栄に思っています。日本市場において安全なサイバー環境を実現するため、テリロジーとの関係を継続して深めていきたい」と語っています。
今後の展開
テリロジー、兼松、兼松エレクトロニクスの3社は、サイバーセキュリティ技術の発掘から導入、実装までの一貫サポート体制を築くことを目指します。この取り組みを通じて、企業や組織のセキュリティを強化し、脅威からしっかりと守るトータルソリューションを提供することで、安心できるビジネス環境づくりに貢献していく考えです。
詳細情報やお問い合わせについては、テリロジーの公式サイトをご覧ください。