「MakeCode×micro:bit 100プロジェクト」の概要
「MakeCode×micro:bit 100プロジェクト」は、子どもたちのプログラミング教育を支援するために始まった新たな取り組みです。このプロジェクトは、WDLC(Windows Digital Lifestyle Consortium)が学校と協働で構築したプログラミング学習のプラットフォームを基に、ICT教育の普及を目指しています。
プロジェクトの背景
日本の教育現場では、文部科学省が新たな学習指導要領を発表。2020年度から小学校でプログラミング教育が必修化され、続いて中学校、高校でもその必要性が明確にされました。しかし、特に親世代の理解や意識が不十分であり、WDLCの調査では、43.9%の親が小学校でのプログラミング教育必修化を知らないと回答しました。このような背景から、WDLCは教育の現場で実践できる活動を通じて、子どもたちの学びを支援しようと、「MakeCode×micro:bit 100プロジェクト」を設立しました。
プロジェクトの内容
「MakeCode×micro:bit 100プロジェクト」では、オープンソースのプログラミング学習環境「Microsoft MakeCode」と、教育用マイコンボード「micro:bit」を活用した授業案を提供します。MakeCodeは、ブロックを組み合わせて操作する直感的なビジュアルプログラミングを採用しており、初心者でも簡単にプログラミングを始められます。一方、micro:bitはセンサーやLEDを内蔵しており、実際の操作のフィードバックが得られやすいため、教育において非常に効果的です。
授業の実践
2018年6月には、千葉大学教育学部附属小学校で初のプログラミング授業が行われました。授業案は、学校での活用を目的としており、計画書やサンプルコードも整備されています。また、WDLCは学校外のワークショップや家庭での学びにも対応できるコードを開発予定で、今後約6カ月間で計30のコンテンツを無償で公開する予定です。
エコシステムの構築
このプロジェクトの目指すところは、プログラミング教育を実際の教育現場で広く取り入れていくことです。プログラミング教育授業案をもとに、各校で実践してもらい、その結果をWDLCに報告する仕組みを整えています。その報告は新たな授業案として公開されるため、徐々に教育の共有財産が増えていく見込みです。
WDLCは、教育現場と連携を強化し、子どもたちにより良い学習環境を提供できるよう努めていく意向です。また、「未来の学びコンソーシアム」にも賛同し、教育のデジタル化に寄与するプロジェクトの支援を推進しています。
参加方法と今後の展開
このプロジェクトは、2023年6月20日から公式サイトでの参加募集を開始します。参加する学校には、micro:bitが無償提供され、各校で独自の授業を展開してもらうことが期待されています。
「MakeCode×micro:bit 100プロジェクト」は、子どもたちの未来を輝かせるための重要なステップであり、多くの学校がこの取り組みを通じてプログラミング教育に取り組むことが待望されています。
詳細については公式サイトをご覧ください:
WDLC official site