新型コロナウイルスワクチン接種後の抗体確認が進化!
新型コロナウイルスワクチン接種による抗体の検出が、手軽に行えるようになるキャンペーンがスタートしました。今回のキャンペーンでは、Hangzhou Laihe Biotech Co., Ltd.と伊藤忠ケミカルフロンティア株式会社の協力により開発された抗体検出キットを医療従事者および研究者向けに提供します。このキットを利用することで、ワクチン接種後の抗体の産生状況を迅速に確認できることが期待されています。
背景と本キットのニーズ
新型コロナウイルスの影響が続く中、ワクチン接種の対象年齢が12歳以上に引き下げられ、接種が急速に広がっています。特に20代の若者への接種が進む中、ワクチン接種後にどの程度の抗体が体内に産生されているかを確認するニーズが高まっています。これまでの検査方法では、詳細な抗体の量を把握することが難しかったため、簡易に目視検査が可能な本キットの登場は、医療・公共機関、接客業の従事者など、さまざまな分野において大きな期待が寄せられています。
LYHER抗体検出キットの特長
このキット『LYHER Novel Coronavirus (2019-nCoV) IgM/IgG Antibody Combo Test Kit』は、以下の特長があります。
- - イムノクロマト法を用いた新型コロナウイルスのIgGおよびIgM抗体を同時に検出
- - 専用機器などが不要で、簡易に現場で使用可能
- - 検査に必要な試料量が少ない(全血20uLまたは血漿・血清各10uL)
- - 判定時間は10分以内で迅速
- - 他のコロナウイルスを含む非特異的な反応が少ない
- - FDA(アメリカ食品医薬品局)の緊急使用許可(EUA)と、欧州連合のCE認証を取得済み
- - 国内の大学病院での使用実績もあり、国立医薬品食品衛生研究所による性能評価試験でも良好な結果を示しています。
検査の具体的な手順
キットの使用方法は非常にシンプルです。以下の手順で行えます。
1. 必要な血液サンプル(全血または血漿・血清)をカセットに滴下します。
2. 希釈液を2滴加えます。
3. 約10分後にラインの出現を確認し、抗体の有無を目視で判定します。
特に強陽性の検体の場合、1分以内に判定が可能です。これにより、迅速かつ簡便に抗体を確認できるのが魅力です。
今後の展開と利用シーン
本キットを用いることで得られる抗体量の目視確認は、ワクチン接種後の不安を解消する一助となるでしょう。最近では、ワクチン接種後も抗体の持続期間が短くなってきたという報告があり、ブースター接種への関心も高まっています。このため、抗体検査が今後ますます重要となり、ワクチン接種後の確認用として本キットの使用が推奨されます。
注意すべき点
ただし、本キットは研究用試薬であり、医療従事者や研究者のみを対象としています。一般の人々への販売は行われませんのでご注意ください。また、自己診断や治療を目的とした使用はできません。採血を含むため、医療機関での実施が必要です。
この抗体検出キットは、迅速で正確な結果を提供することで、新型コロナウイルスとの闘いにおいて重要な役割を果たすことでしょう。安心して疫病に立ち向かうために、多くの人々に利用されることを期待しています。