調査を通じて見えてきた高校生の「自分らしさ」と進路選択のリアル
株式会社ライフマップが運営する進学情報サイト「コレカラ進路.JP」は、高校生146人を対象に「高校生の自分らしさに関する意識調査」を実施しました。今回の調査は、現代社会における多様な価値観の中で、自分らしさをどのように感じ、また、進路選択においてどのような心理が働いているのかを探る目的で行われました。
高校生の「自分らしさ」意識
調査の結果によると、約9割の高校生が日常生活で「自分らしくいられている」と感じていることが明らかになりました。具体的には、「とてもある」と回答した割合が32.9%、「ややある」が56.2%となり、合わせて89.1%の高校生が「自分らしさ」を実感しているとのことです。さらに、自分らしさを感じる瞬間として最も多く挙げられたのは「友だちといるとき」(79.5%)でした。この結果は、友人との関係が自己認識において重要な役割を果たしていることを示唆しています。
一方で、「自分らしさ」に対してプレッシャーを感じる高校生も存在しており、33.5%が「よくある」「時々ある」と回答しました。これは、自己表現や他者との関係性において、思わぬ心理的負担がかかっていることを示しています。
環境に合わせることへの抵抗
興味深いことに、約63%の高校生が自分らしさよりも周囲に合わせることを優先していると回答しました。このことは、友人やSNSにおける影響が高校生たちの自己表現に制約をかけている現状を反映しています。現代社会では他者の意見や価値観が容易に露出するため、自分の考えに迷いを生じることも多いとのことです。
進路選択の優先順位
進路選択においては、調査結果により約50%の高校生が「自分らしさより安定や周囲の期待を優先する」と回答しました。このデータから、将来に直結する重要な選択として、日常生活とは異なる価値観が働いていることがわかります。安定した道や他者からの期待に寄り添った進路選びが主流であることが示されています。
自分らしさを重視する声
調査では、「自分らしい進路」とはどのようなものであるかについて自由記述も行われ、「自分で決めた実感」や「納得感」が強調されました。具体的には、「自分のやりたいことをする」「親や周囲の意見に流されず、自分で決める」といった意見が寄せられており、進路選択に対する意識の高まりが感じ取れます。
また、高校生たちはこれからの2025年に向けて、「無理をしない自分らしさ」を大切にしたいという声も多く寄せられています。「もっと自己主張をする」「自分の意見を持つ」といったコメントが見られ、自分自身を見つめ直す姿勢が強く表れています。
まとめ
今回の調査から明らかになったのは、高校生たちが日常生活では自分らしさを感じつつも、将来や周囲の期待との狭間で葛藤しているという現実です。自己表現と環境適応のバランスをとる中で、彼らがどのように自分の進路を選択していくのかが、今後の重要な課題と言えるでしょう。進路を選択する際には、周囲の影響に流されずに、自分の気持ちを大切にすることが求められます。また、ライフマップが提供するサポートを通じて、多様な価値観を持つ高校生たちが自身の進路をより良い形で決定できることを望むばかりです。