飛驒高山美術館「アール・デコ100周年展」63年の喜び
岐阜県高山市に位置する飛驒高山美術館は、2024年にリニューアルオープンし、1周年を迎えました。この記念すべき年に、特別展「アール・デコ100周年展」が開催されます。アール・デコとは、1925年のパリで開催された国際博覧会に由来する装飾美術の様式で、今年はその100周年にあたります。
ルネ・ラリックの魅力
「アール・デコ100周年展」のテーマは、フランスの著名なデザイナー、ルネ・ラリックです。彼は1860年から1945年まで生き、アール・ヌーヴォーからアール・デコ期にかけて果敢にその技術を磨きました。当館では、ラリックが手掛けた香水瓶やガラス工芸品を多数展示し、その独特の美を再現します。
香りの体験会
特に注目すべきは、ラリックの作品に使われた香水の中身が残っているものを用いた香りの体験会です。こちらは2025年8月18日から22日までの期間限定で実施され、参加者はその当時の香りを感じることができます。来館者からは「この香りは懐かしい」「まるでタイムスリップしたみたい」と絶賛の声が聞こえ、多くの方々が体験を楽しみにされています。
お子様向けイベント「いきものをさがせ!」
また、同時に開催されている「いきものをさがせ!」というお子様向けのイベントでは、展示室内での作品探しを通じて、美術作品とのふれあいを楽しむことができます。子どもたちは、ワークシートを使って展示物を観察し、全問正解した方には美術館オリジナルのステッカーがプレゼントされます。この機会を通じて、悪化しつつある美術館への関心を喚起することを狙っています。
美の体験が贈る五感の刺激
飛驒高山美術館では、視覚だけでなく、聴覚や嗅覚でも楽しめる体験を提供しています。展示室内は、細やかな照明デザイン、心地よい音響、さらには香りまでを演出し、訪れる人々を非日常の世界へと誘います。美術館としての新たな魅力を発信するため、今後も様々な企画が予定されています。
インフォメーション
アール・デコ100周年展の詳細
- - 期間: 2025年7月4日(金)~2026年夏頃まで
- - 場所: 美術館展示室3(「ルネ・ラリック~輝きと香り~」と名付けられたエリア)
いきものをさがせ!の詳細
- - 期間: 2025年6月7日(土)~2026年3月まで
- - 場所: 美術館1階(ワークシートを配布)
入館にはチケット購入が必要ですが、イベント自体は無料で参加できますので、ぜひ気軽にご来館ください。
まとめ
美術館では、アール・デコの持つ魅力を余すことなく再現するとともに、来館者一人ひとりが五感で楽しむことのできる体験を目指しています。2025年夏まで続くこの特別な展示会に、ぜひ多くの方々が訪れてみてはいかがでしょうか。美術作品とともに、香りが紡ぐ素敵なひとときをお楽しみください。また、飛驒高山美術館の最新情報は公式ウェブサイトやInstagramでも発信されていますので、あわせてご確認ください。