世紀東急工業株式会社(以下、世紀東急工業)は、この度、国際医療NGOであるジャパンハートからミャンマーの養育施設「Dream Train」への1000万円の寄付を受領しました。この寄付は、6月5日に東京の世紀東急工業本社で行われた感謝状贈呈式を通じて確認されました。
世紀東急工業は、2013年にミャンマーの道路建設事業に着手し、同国に現地法人を立ち上げた企業です。そのため、現地には多くのミャンマー人スタッフが在籍しており、地域への貢献を重要視しています。特に内戦や自然災害が続く中、地域住民の生活向上へ貢献したいという思いが強くなり、この寄付が実現しました。
「Dream Train」は、家庭の事情や経済的な理由から学校に通えない子どもたちを受け入れる施設で、年齢層は5歳から18歳の児童が中心です。人身売買のリスクにさらされる可能性のある子どもたちを守り、彼らの自立支援を行うための大切な拠点となっています。現在、約120名の子どもたちがここで生活していますが、施設の老朽化と入所者の急増により、新棟の建設が求められています。
今回の寄付金は、その新棟建設の一部資金として使われる予定です。また、子どもたちが安定した環境で教育を受け続けられるような支援が行われる予定です。この寄付に関するコメントが、世紀東急工業の社長・平喜一氏とジャパンハートの理事長・吉岡春菜氏から発表されました。
平社長は、ミャンマーのインフラ整備とともに、同国で働くミャンマー国籍の社員を支援する取り組みを強調し、「ミャンマーの惨状に心を痛めており、少しでも役に立てればと思い寄付を決定しました」と語りました。
一方、吉岡理事長は、Dream Trainが持つ重要な役割に言及し「施設が直面する課題は多いが、今回の寄付により子どもたちが安心して学び、成長できる環境が整うことを心より願っています」と感謝の意を表しました。
今日の社会において、支援が必要な子どもたちに手を差し伸べる取り組みの重要性はますます高まっています。ジャパンハートは「医療の届かないところに医療を届ける」という理念のもと、ミャンマーやカンボジア、ラオスにおいて無償の医療活動を行い、毎年約4万件の診療を行っています。また、日本国内での小児がん支援や医療者派遣活動も実施しています。
寄付金については、認定NPO法人としての要件を満たしているため、寄付者は税制優遇措置を受けられることができます。詳しくはジャパンハートの公式ウェブサイトにて確認できます。
世紀東急工業とジャパンハートの共同の取り組みは、地域貢献や児童支援の重要性を再認識させ、今後も多くの支援が広がることを期待させます。