BTMとヘッドウォータースがAIエージェントサービスを開始
株式会社BTMと株式会社ヘッドウォータースは、AIエージェントサービスの本格的な展開を発表しました。両社の提携により、生成AI技術の活用が加速され、さまざまな業界での業務効率化が期待されています。
提携背景とその目的
近年、AI技術の導入が進む中、大企業から中堅企業まで業務改善やサービス向上を目指す動きが加速しています。BTMとヘッドウォータースは、2024年11月に資本業務提携契約を締結し、協力体制の強化を図っています。
この提携の主な目的は、BTMが保有する約10,000件の全国的なネットワーク及び優れたIT人財と、ヘッドウォータースの高度なAI技術を組み合わせることで、地方企業や自治体へのAIソリューションの展開を速めることにあります。
共同プロジェクトの実績
BTMの子会社であるBTMAIZは、ヘッドウォータースと協力しながらAIエージェントの開発を進めています。その成果として、金融機関へのAIエージェントの導入や、製造業におけるAgentic Workflowへの対応など、様々な企業での実証が進行中です。
ヘッドウォータースが持つRAG技術によって、99%以上の高い応答精度が実現されており、この結果はBTMにとって新規事業のモデルケースとなっています。今後は、BTMの既存顧客にもこのサービスを提供し、収益化を図る計画です。
新たな取り組みとデータプラットフォーム構想
両社は次世代のデータ活用基盤を視野に入れた新サービスを企画中です。このサービスには、Microsoftが提供する統合分析基盤「Microsoft Fabric」を活用したデータプラットフォームの構築支援が含まれています。
Fabricは、企業内の大規模データを統合し、高度な分析が可能な最新のクラウドプラットフォームです。BTMとヘッドウォータースは、既に大手企業向けにこの基盤の構築支援を行った実績を元に、あらゆる業界での導入を簡素化することを目指しています。2025年内の正式リリースを目指し、現在は数社との協議段階にあります。
人材育成とエンジニアリング強化
両社では技術者の育成も重要なテーマと位置づけています。BTMでは、ヘッドウォータースが供給するMicrosoft Azure関連技術の支援プログラムを導入し、エンジニアの数を増加させています。これにより、急増するAI関連案件に速やかに対応できる体制が整っています。
また、定期的に合同による勉強会やプロジェクトを行い、人材の交流や知識の共有を推進。柔軟なリソースの計画を実現するために、合同会議体も設置されています。これにより、受注案件の増加や、サービス品質の向上を目指しています。
今後のビジョン
BTMとヘッドウォータースはさらに提携のシナジーを強化し、AI領域でのサービス展開を進めていきます。特に、AI特化の子会社BTMAIZの事業拡大や、全国のエンジニアリングリソースを最大限に活かしたAIイノベーションの全国展開が期待されます。
今後は生成AIやAIエージェントを駆使した新サービスの共同開発や、大企業とのパートナーシップも視野に入れて、提携の効果を最大化していく方針です。
まとめ
BTMとヘッドウォータースの協業は、AIエージェントのサービス展開に新たな道を開くことになるでしょう。これにより多くの企業がAIを活用し、効率化を実現する可能性が広がっています。未来を見据えたこの提携がどのように展開していくのか、目が離せません。