叡啓大学が共創プロジェクト成果報告会を開催し新たな価値創造を探求

叡啓大学の共創プロジェクト成果報告会の開催について

2025年9月24日、広島市中区に位置する叡啓大学で「共創プロジェクト成果報告会」がエディオンピースウィング広島にて行われました。このイベントは会場とオンラインでのハイブリッド形式で開催され、104名が応じたことから、多くの関心が寄せられていることが分かります。

共創プロジェクトの概要

叡啓大学では、企業が抱える問題を解決し、新規事業を創出することを目的とした「共創プロジェクト」を実施しています。教員、学生、企業がチームを組んで実践型の取り組みを行う形です。学生はプロジェクトに参加することで実社会での経験を積むことができますが、授業の一環ではなく単位も与えられないため、自主的に参加する必要があります。このプロジェクトによって、企業は新たな事業機会を模索し、学生は学びを生かす貴重な機会を得ます。

第1部：トークセッションの内容

トークセッションでは、株式会社サンフレッチェ広島の山路瞬事業統括部長と、叡啓大学の早田吉伸教授が登壇しました。山路部長は新スタジアム開業に向けた取り組みを紹介し、「勝敗に関わらず、来場者が良かったと思える空間を作りたい」と熱意を示しました。また、企業や地域との協働の重要性について、「学生の視点が新たな気付きにつながる」と話し、CSRではなく企業戦略としての共創の意義を強調しました。これにより、参加者は地域との新たな連携の可能性を体感しました。

第2部：成果報告の詳細

成果報告では、共創プロジェクトに取り組んだ2社の報告が行われました。

1. アクト中食株式会社

アクト中食株式会社のチームは、広島の中小米農家が直面する課題と後継者問題に焦点を当てました。農家からのヒアリングを通じて、後継者不足や農業に対する理解不足といった問題を浮き彫りにしました。その結果、学生たちは農業のノウハウを伝える新しい仕組み「継ぐミライ診断」を提案。持続可能な農業を実現するためのビジョンを示しました。