新たな扉を開く「シン・インターンシップ」
2024年に立正大学と一般社団法人フィンテックガーデンが共同で開催した「シン・インターンシップ」は、学生が実際のビジネス課題に取り組み、フィンテック業界での知識と経験を深める貴重な機会となりました。このプログラムは、文部科学省や厚生労働省、経済産業省の合意を基にした「タイプ3」のインターンシップとして位置付けられています。
フィンテックガーデンとは
フィンテックガーデンは、国内のフィンテックデータを集約するプラットフォームを生み出すことを目的に2019年に設立されました。金融業界だけでなく、保険や会計など多様な業種に特化したコンテンツを提供し、IT技術者の育成にも力を入れています。その中で、学生が新たなアイデアを形にする成果を狙っています。
課題解決型インターンシップ
「シン・インターンシップ」では、参加学生は起業家やフリーランス支援のためのサイトコンテンツを作成する課題に参加しました。実際のビジネス課題に対し、グループでの話し合いや創造的なアイデアを基に解決策を構築することで、ビジネスの流れやチームでの協力の大切さを体験しました。
学生たちは、まずビジネスの基本であるコンプライアンスや著作権について学び、それらに基づいて実現可能なアイデアを考えることが求められました。このプロセスを通じ、多くの学生が新たな発想に触れ、自己成長を遂げました。
参加学生の声
参加した学生は、自身の自発的な思考が大切にされ、実際の起業家の体験談を聞くことができたと振り返っています。また、動画制作やコンテンツ構成の作業を通じて、協働の重要性や自分の意見を述べる力を養うことができたと報告しています。
その中で、ある学生は「フリーランスや起業に対する理解が深まった」とし、実際に業界で活躍する人たちの話は貴重な刺激になったと語りました。彼らの意見は動画撮影に関するものであり、参加する中で不安を抱えながらも、一歩を踏み出す勇気を持つことが大切だと気付いた経験が印象的でした。
企業側の評価
フィンテックガーデンの理事長である義永洋士氏は、「シン・インターンシップ」を通じて学生たちが主体的にビジネスの難しさや創造性について学ぶ機会を設けられたことに期待を寄せています。彼は学生たちが持つ可能性を再確認し、未来の起業家としての成長を促すプログラムとしての意義を強調しています。実際のビジネスシーンを間近で体験した学生たちは、今後のキャリアに活かせる貴重な知識を得たことでしょう。
結びとして
今回の「シン・インターンシップ」は、フィンテック業界の急成長を背景に、学生たちにとって自分の将来を見据えた貴重な経験となりました。インターンシップを通じて、多様な選択肢を知ることで、就職活動においても新たな視野を見出すことができました。この取組が、これからの学生たちにとってさらなる挑戦の場となることを願います。