新刊発行:『三菱UFJトータルリワードレポート』11月号
三菱UFJ信託銀行が新たに発表した「三菱UFJトータルリワードレポート11月号」が、今後の企業にどのような影響を及ぼすのかを探ります。本レポートでは、初任給の大幅引き上げや、給与カーブの再設計について深堀りし、企業の人事戦略に焦点を当てています。
初任給アップとその影響
2025年度に向けた初任給の引き上げが、企業の報酬体系に大きな影響を与えています。多くの企業が競争力を維持するため、急速に給与の見直しを進めています。この動きは「給与カーブが寝ている」という声にも表れており、一般的な基準に従って給与を設定するのではなく、自社に合った戦略的な設計が求められています。
高い初任給を提供する企業は、その打ち出し方にも独自の特徴があります。企業の報酬戦略が他社に影響を与えるリスクもあるため、場当たり的な対策ではなく、長期的な視点に立った人材戦略が重要となります。どうやって自社らしい特色を持たせ、従業員にとって魅力的な環境を整えるのかが、今後のカギとなるでしょう。
人的資本の透明性
報告書では、人的資本に関する開示内容にも触れています。調査の結果、企業が開示する内容には、女性の登用や従業員のエンゲージメント、健康管理及び人材育成が多く含まれる傾向があります。製造業と非製造業の間に顕著な違いは見られなかったものの、この2年間で内容が大きく変化することはないと予想されています。
また、開示内容のブラッシュアップが進んでおり、IRの方針が変更されるケースも見受けられます。特に、女性管理職比率や企業戦略に結びつけた人材戦略についての情報は、今後の重要な指標となり得ます。
年金ALM分析の実施
企業年金の運用においては、確定給付型の年金が負債を意識した運用を必要としていることが明示されています。年金ALM分析は、リスクを抑えつつ合理的なアセットミックスを決定するための有効な手法です。この分析を通して、企業はガバナンスを強化し、より安定した資産運用が求められています。年金ALMの全体像を把握することが、今後特に重視されるでしょう。
コラム:人的資本経営時代の報酬革新
現在の人的資本経営の時代においては、従業員に提供する報酬の在り方が特に注目されています。この背景には、給与や賞与などの金銭的なリワードに加え、成長機会や職場環境などの非金銭的要素も含まれています。これを「トータルリワード」として定義し、企業が組織の文化や戦略とどのように結びつけるかが重要です。
したがって、賃金制度の見直しや適切な運用が企業価値向上のためには不可欠です。自社のトータルリワード戦略を明確にし、従業員のモチベーションを高める取り組みを進めることが求められる時代が到来しています。
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