工場の振動管理を革新する新システム「VIT-200R」
静岡県浜松市に本社を構える株式会社アローセブンが、幅広い振動を正確に計測し、異常を判定できる「VIT-200R」を新たに提供開始しました。このシステムは、特に工場における各種異常振動の検知を目的に開発されたもので、これまでの課題を一掃することを目指しています。
機械の異常振動問題に立ち向かう
創業39年を迎えるアローセブンは、無線機器のメーカーとして確固たる地位を築いてきました。これまで多くの工場で、工作機械やロボット、モーターの異常振動によって稼働停止が発生し、その対策が強く求められていました。従来のセンサーによる振動判定には様々な課題があり、正確なデータの取得が難しいとされています。
「VIT-200R」は、これらの問題を解決するために、アローセブンが(株)RYODENと共同で開発しました。このシステムは、0.1Hzから200KHzまでの広帯域の振動を計測可能であり、振動ピーク時の判定や波形面積値、FFT成分値といった多彩な判定機能を標準装備しています。
高精度な振動計測が実現
「VIT-200R」を活用することで、現場での振動のトリガを自由に設定できるため、実際の操業に柔軟に対応可能です。接点入力トリガやPLCコマンドトリガなど、多様な設定が簡単に行えます。また、より精緻な計測を可能にする低ノイズのピエゾケーブルセンサを取り入れることで、微振動の検出も実現されています。このセンサにより、従来のビエゾ振動センサーよりも安定した計測が可能です。
さらに、振動の異常以外にも異音などの情報を含めた複合判断ができる機能も搭載されており、様々な状況に対応した判断が行える点が特徴です。
鈴木弘光社長のコメント
鈴木社長は、「私たちの新しい振動計測ソリューションを発表できることを大変嬉しく思っています。39年間、工場の効率化を目指して無線技術を提供してきましたが、振動問題は長年にわたる課題でした。実際、異常振動を見過ごした結果、作業が停止する事態が多く見受けられますが、VIT-200Rを導入することで、ライン内での振動判定が柔軟になり、生産性の向上に繋がると確信しています。」と述べています。
会社概要
株式会社アローセブンは1985年に設立され、無線応用機器システムの開発や製造、販売を行っており、工場の自動化や効率化を目指す最前線で活躍しています。公式サイトではさらに詳しい情報が掲載されているので、ぜひチェックしてみてください。