ジャンボフェリーが新たなサービス導入、セルフ・クリーニング特典システムの全貌
ジャンボフェリー株式会社は、神戸と小豆島、高松をつなぐ定期航路において、個室利用者のために新たな特典付与システムを開発しました。来る2024年11月16日から、このシステムの運用が開始される予定です。この新しい取り組みは、下船時に個室内のセルフ・クリーニングを促すもので、ただのマナー啓発に留まらず、特典を受けることで利用者の協力を得ることが狙いです。
目的と背景
ジャンボフェリーでは、2022年10月に新しい船「アオイ」を導入し、それに伴い個室化を実現しました。個室の快適さを提供する一方で、24時間運航するため、利用者の入れ替わりが激しいこの航路では、個室のリフレッシュが重要な課題となりました。特に短期間の利用が多い中で、次の乗客が快適に利用できるよう、利用後にセルフ・クリーニングへの協力を呼びかける必要がありました。
その解決策として、今回の特典付与システムが開発されました。システムの利用にあたり、QRコードを活用し、スタッフの介在なく特典を発行する仕組みです。これにより、コストを抑えつつ利用者のモチベーションを高めることが期待されています。
システムの特徴
① 自社開発の新システム
この特典付与システムは、プログラミング言語JavaScriptのみで構築されており、国内のフェリー業界としては初めての試みとなります。特にQRコードの発行や印刷が簡単に行えるのが魅力で、利用者はスキャナを通じてQRをかざすだけでチケットを取得できます。
② Receiptlineによる利便性向上
また、特典を発行するためには、一般社団法人オープン・フードサービス・システム・コンソーシアムが開発した「Receiptline」という技術が利用されています。この技術により、印刷する際のコストや時間を削減し、効率的に印刷が行えます。利用者にとっても、簡単にチケットを発券できるシステム設計がなされています。
③ 幅広い応用可能性
さらに、このシステムはキャンペーンやイベントに応じて多様に応用することができ、特典を発行する際の幅広い利用場面が想定されています。ウェブアプリ上での運用は、他のイベントやアンケートへの対応もスムーズに行えるメリットも持っています。
新キャンペーンの注目ポイント
11月16日からスタートする「お部屋を掃除して、ふねカフェを楽しもう」というキャンペーンでは、この特典付与システムを実際に運用し、利用者に新たな体験を提供します。利用者が自らクリーンアップを実施することで、特典を受け取ることができるというユニークな仕組みが展開される予定です。
このように、ジャンボフェリーはただの移動手段を越え、オリジナリティ溢れる体験を提供しようとしています。今後の展開に目が離せません。特典システムの導入が、どのように利用者に受け入れられていくのか、その動向に注目が集まります。