建設業界の未来を拓く「SCANnavi」
2025年9月29日、地盤ネットホールディングス株式会社の子会社である地盤ネット株式会社が、東京で新たな3Dデータソリューション「SCANnavi」の発表会を開催しました。この新サービスは、建設・土木・インフラ事業においてデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速し、業務効率を向上させることを目的としています。
SCANnaviとは?
「SCANnavi」は、点群データとBIM/CAD技術を融合させた3Dスキャンデータ活用ツールです。これにより建設プロセスにおける情報の連携がスムーズになり、業界が抱える複雑な課題を解決します。
発表会では、地盤ネットの代表取締役会長、荒川高広氏が現在の建設業界が直面している問題に言及しました。特に、人手不足や技能労働者の高齢化、情報共有の不足といった問題が挙げられ、SCANnaviによる解決策が強調されました。
SCANnaviの特徴
1.
簡単な操作性:従来の3Dスキャナーでは難しかった操作を簡素化し、誰でも容易に計測が行えるような設計になっています。これにより、専門技術者の育成にかかる時間が大幅に短縮されます。
2.
短縮された測量時間:現場をスマートフォンで撮影するだけで、高精度な3Dデータを数時間で作成できます。これにより、従来の手法に比べて測量時間を50%削減可能です。
3.
情報共有の効率化:生成された3DデータはURLを通じて迅速に共有でき、オフィスや遠隔からのアクセスも容易です。これにより手戻りのリスクを大幅に減少させます。
4.
即戦力化の支援:新人社員でも即座に結果を出せる直感的な操作性を備えているため、人材育成コストが抑えられると同時に、技術承継が促進されます。
イベントでは、全国住宅産業協会の川崎専務理事とのトークセッションが行われ、建設業界が抱える課題解決のためのDXの重要性が再確認されました。生産性向上と業界変革をどのように進めていくかについて活発に議論が交わされました。
川崎氏は、デジタル技術を活用した生産性向上の施策として、遠隔支援の重要性を強調しました。リモートでのリアルタイム確認が可能になることで、現場の状況を把握しつつ、技術者が複数のプロジェクトを同時に支援できるという利点が指摘されました。また、ペーパーレス化はDXの一環であり、その本質は生産性の向上にあると述べました。
このトークセッションを通じ、DXは単なる技術導入にとどまらず、人間と技術の協働によってより良い働き方を実現するための鍵であることが示されました。日本の建設業界がDXを推進することで、持続可能な発展が期待されています。
会社概要
地盤ネット株式会社は、東京都新宿区に本社を置く企業です。地盤調査・解析の専門医として、「地盤安心住宅®」を展開し、BIMソリューション事業を推進しています。235百万円の資本金を元に、今後も業界のデジタルトランスフォーメーションを促進していく姿勢を貫いています。
詳細は
公式ウェブサイト をご覧ください。