株式会社シースクェアが、米国のマネーグラムと提携し、新たな国際送金サービス「autosend」を日本でスタートすることが発表されました。このサービスは、2025年3月10日から利用可能となり、特に海外にいる家族や友人にスムーズに送金したいと考えているお客様にとって、利便性を大幅に向上させるものです。
マネーグラムは、世界的に知られた金融テクノロジー企業であり、国際的な資金移動をより簡単かつ安全に実現しています。今回の提携により、シースクェアは日本国内でのデジタル送金市場に新たな風を吹き込み、eKYCやAI OCRなどの最先端技術を駆使することで、ユーザーが迅速に送金できる環境を整備します。
マネーグラムの北アジア責任者、サム・ダーマワン氏は、「日本がアジア諸国からの外国人研修生や労働者の受け入れを進める中、シースクェアとのコラボレーションで、オンラインおよびモバイルアプリを通じてデジタル送金プラットフォームを構築できたことを誇りに思います。このサービスはフィリピン、ベトナム、インドネシア、中国のコミュニティにも拡大し、送金のニーズにより良いサービスを提供します」と語っています。
日本はデジタル決済インフラが急速に進化しており、国際取引の需要が高まっています。Statistaのデータによると、日本のデジタル送金市場は2025年から2029年にかけて年間1.13%成長する見込みで、2029年には約31.8億米ドルに達すると予測されています。これにより、日本は世界の送金市場において重要なプレーヤーとしての地位を確立しています。
シースクェアのCEO、鄭中基氏は、「マネーグラムとのパートナーシップによって、日本に信頼性が高く迅速な国際送金オプションを提供できることを嬉しく思います。私たちは、お客様が安心して国際送金を行えるよう、イノベーションと送金の容易さを最優先に考えています」と述べました。
新たな国際送金サービス「autosend」は、日本のお客様にとって、200以上の国と地域への簡単なデジタル送金を可能にします。利用者は、専用のモバイルアプリをダウンロードすることで、このサービスを手軽に利用できます。アプリは、公式ウェブサイトautosend.jpまたはApple App Storeから入手できます。
マネーグラムは、国境を越えた資金移動をシームレスかつ手頃な価格で実現し、全世界で5,000万人以上にサービスを提供しています。毎年、2,000億ドル以上の送金が処理され、36ヵ国に展開し、多国籍な従業員2,000名以上が在籍しています。テキサス州ダラスに本社を構え、3年連続でTop Workplaces USA賞を受賞するなど、その企業文化の高さでも知られています。
シースクェアも、日本での資金移動業者として、関東財務局長第00018号の認可を受け、業界初のネット完結型の海外送金サービスを展開してきました。2023年には、金融庁から第1種資金移動業の認可を受け、事業領域をC2CからB2Bに拡大しています。これにより、より広範な送金ニーズに対応することが期待されています。
今後、日本の送金市場において、シースクェアとマネーグラムの「autosend」がどのような影響を及ぼすのか、注目が集まるところです。