『厳島』受賞!
2024-10-16 17:20:56

武内涼『厳島』が第12回野村胡堂文学賞を受賞!歴史小説の新たな金字塔

武内涼の『厳島』、野村胡堂文学賞受賞の快挙!



武内涼氏の小説『厳島』が、第12回野村胡堂文学賞を受賞したことが発表されました。この賞は、時代小説や歴史小説のスペシャリストである作家に授与されるもので、その名に恥じない作品に贈られます。今年の受賞作として選ばれた『厳島』は、選考委員から「エンターテインメントとして完璧」と称賛され、多くの熱い支持を受けています。

野村胡堂文学賞は、昭和を代表する作家・野村胡堂(1882年 - 1963年)を顕彰する目的で創設され、一般社団法人日本作家クラブが主催しています。受賞作品は、今後の時代小説界に与える影響も大きいと期待されています。授賞式は、11月11日(月)の午後4時から、神田明神内の明神会館にて行われる予定です。

『厳島』は、戦国時代の著名な戦役「厳島の戦い」を描いた作品で、智将・毛利元就とその忠臣・弘中隆兼との間で繰り広げられる壮絶な戦いがテーマになっています。この戦いは、毛利軍が圧倒的多数の陶軍を相手に勝利を収めた歴史的事件であり、著者はこの勝負を新たな視点で描いています。

また、本作はすでに第13回「本屋が選ぶ時代小説大賞」や第14回「広島本大賞」のノミネート、さらには「本の雑誌が選ぶ2023年度ベスト10」で第3位を獲得しています。このように、武内氏の作品はすでに多くの文学賞に注目され、さらなる評価を得ています。

選考会では文芸評論家の郷原宏氏、作家の鳴神響一氏、日本作家クラブ理事長の竹内博氏の3名が参加し、『厳島』の評価が高まった理由を詳しく語りました。

主人公である毛利元就の巧妙な謀略と、敗北する陶晴賢の義を貫く姿勢は、読者に人間の矜持や、戦国時代の人々の生き様を問いかける作品となっています。縄田一男氏が「これまで誰も書きえなかった厳島合戦の全貌を描き、我が国の歴史文学の空白を埋める記念碑的作品」と絶賛したように、この作品には独自の視点と深い人間ドラマが詰まっています。

著者・武内涼について


武内涼氏は1978年に群馬県で生まれ、早稲田大学を卒業後、映画やテレビ番組の制作に関わってきました。その後、2011年に『忍びの森』で作家デビューし、以降も多くの作品を発表しています。

受賞歴には、2015年の『妖草師』シリーズでの徳間文庫大賞受賞や、2022年には『阿修羅草紙』で第24回大藪春彦賞を受賞しています。現在、武内氏は『戦都の陰陽師』シリーズや『忍び道』シリーズといった様々なジャンルで活躍を続けており、『厳島』もその中の一作です。

これを機に、ぜひ『厳島』を手に取ってその魅力を感じてみてください。


画像1

画像2

会社情報

会社名
株式会社新潮社
住所
東京都新宿区矢来町71
電話番号
03-3266-5220

関連リンク

サードペディア百科事典: 群馬県 野村胡堂文学賞 武内涼 厳島

Wiki3: 群馬県 野村胡堂文学賞 武内涼 厳島

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。