新電力流通モデル発表
2024-09-20 21:19:22

エネルギーグリーン化の新電力流通モデル「IoGプラットフォーム」発表

エネルギーの未来を変える「IoGプラットフォーム」



近年、再生可能エネルギーの導入が急速に進む中、エネルギーの効率的な管理が求められています。これに対抗すべく、NTTアノードエナジー株式会社や大崎電気工業株式会社、日本電気株式会社など複数の企業が協力し、新たな電力流通モデル「Internet of Grid(IoG)プラットフォーム」を開発しました。このプラットフォームは、エネルギーグリーン化社会の実現を目指す重要な取り組みとして注目されています。

新しい電力流通モデル「IoGプラットフォーム」とは?



「IoGプラットフォーム」は、スマートメーターによって収集された潮流データを解析し、これまでの電力流通モデルにはない機能を持っています。具体的には、電流容量の増加や電圧の上昇時に蓄電池を制御することで、配電系統を再生可能エネルギーと接続しやすくする仕組みを持っています。この技術により、既存のインフラの性能を大幅に向上させることが期待されています。

特に、このプラットフォームに組み込まれた蓄電池は、ブラックアウト発生時に電力の補給源として利用できるほか、電力市場での取引にも対応しています。さらに、家庭内の電気給湯器やEV充電器への制御が可能で、時間帯に応じて最も効率的なエネルギー使用が実現できます。

開発の背景と目的



現在の送配電網は、主に火力発電所からの電力供給を前提として設定されており、各家庭への電力供給に際して、段階的に電力流通設備が小さくなっています。このため、各地域において太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーを取り入れるには、大きな課題が存在します。これらの課題に対処するため、IoGプラットフォームが開発されたのです。

実証実験の開始



岐阜県加茂郡八百津町では、2024年9月からIoGプラットフォームを用いた実証実験が始まります。実験では、設置されたスマートメーターによって計測された電圧や潮流データをもとに蓄電池を制御し、電圧の上昇を抑制する取り組みが実施されます。この実験の結果は、今後のグリーンエネルギー社会の基盤を築くための貴重なデータとなるでしょう。

今後の展望



NTTアノードエナジーは、IoGプラットフォームを通じて、エネルギーサービスのハブとしてスマートメーターを活用し、さまざまなエネルギー商品の監視や制御を実現していきます。例えば、電気給湯器やEV充電器の監視、さらには水道、ガスの共同検針なども視野に入れています。将来的には自治体のサービスと連携し、地域のエネルギー管理を総合的に支えるシステムとしての展開も期待されています。

このように、IoGプラットフォームは新たな電力流通の基盤となり、持続可能なエネルギー社会の実現に向けて大きな一歩を踏み出しました。今後の進展に目が離せません。


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会社情報

会社名
株式会社 ACCESS
住所
東京都千代田区神田練塀町3番地 大東ビル
電話番号
03-6853-9088

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