スーダンの人道支援
2025-06-06 11:33:02

スーダンでの人道支援への攻撃に関するプラン・インターナショナルの声明

スーダンでの人道支援への攻撃と国際NGOの声明



国際NGOプラン・インターナショナルは、スーダン北ダルフール州アル・コマ付近で発生した国連の合同人道支援車列への攻撃について声明を発表しました。この攻撃は国際人道法を著しく侵害し、栄養不良と飢餓に直面する数十万人の市民、とりわけ子どもたちに悪影響を及ぼすと警告しています。

攻撃の詳細とその影響



プラン・インターナショナル・スーダンの国統括事務所長モハメド・カマルは、「この攻撃により5名の犠牲者が出ました。スーダンの治安状況が急速に悪化していることを示す重大な警鐘です」と声明しました。彼はまた、「人道支援者や市民が暴力にさらされ続けることを非常に憤りを持って見ています」と訴えました。スーダンでは400万人の子どもと100万人以上の妊娠・授乳中の女性が急性栄養不良に苦しんでおり、支援が最も必要な人々に届くことが急務です。

ダルフールへの人道的アクセスは既に著しく制限されています。雨季が近づく中、道路が冠水すれば人道支援の提供がさらに困難になるとカマルは述べています。彼は、非人道的な行為が即座に停止されるべきであると強調し、犠牲者への哀悼の意を表明しました。「人道支援は攻撃の正当な対象ではなく、国際人道法に違反している」と断言しました。

スーダンからの避難者



国連によると、スーダンから周辺国へ避難を余儀なくされた人々は400万人を超えています。クライシスは国境を超えて影響を及ぼし、スーダン国内の人々の生活は壊滅的な状況にあります。プラン・インターナショナル・ジャパンの専務理事である棚田雄一は、スーダンを視察した際に避難民と話し、彼らが直面している水や食料の不足、そして健康上の脅威についての実態を語りました。

「避難民たちは、マラリアやデング熱、コレラといった病気に苦しんでおり、子どもたちは栄養不足による深刻な問題を抱えています」と彼は語りました。また、「夜はサソリや蛇に襲われる危険があり、安心して眠れないと言う方々もいます」と付け加えました。このような状況下での人道支援の継続は、現地のスタッフが必要な地域に安定的にアクセスできることが不可欠です。

プラン・インターナショナルの呼びかけ



プラン・インターナショナルは、すべての当事者に国際人道法を順守し、スーダン国内の脆弱な人々への生命維持・人道的援助を安全に送達する責任を果たすよう強く求めています。

「報道の機会は非常に限られていますが、スーダンの人道状況は極めて深刻です。支援を待っている人々は数百万人にのぼります」と棚田は警鐘を鳴らします。「スーダンを忘れられた紛争にしてはなりません」と彼は訴えています。

この声明は、より広い国際社会への呼びかけでもあり、スーダンの人々への支援が急務であることを改めて浮き彫りにしています。 プラン・インターナショナルは、持続的な支援の提供を通じて、スーダンにおける人道援助の重要性を訴え続けています。


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