岡山の事務機屋が躍進
2017-11-15 13:45:24
岡山の老舗事務機屋がブランディングを駆使して逆転劇を実現
岡山の事務機屋がブランディングで成功を収める
岡山県に本社を置く株式会社石井事務機センターは、事務機器やオフィス家具の販売を専門とする企業です。今期、同社は第7回公開シンポジウムにて、ブランディング事例コンテストで大賞と中小企業特別賞の二つの栄誉を受けました。この快挙は、地方の事務機屋がV字回復を果たす好例となっています。
旧態依然からの脱却
創業106年を迎えた同社は、明治44年に設立され、29名の社員を抱える地元の老舗企業です。しかし、2015年、リーマンショック後の経済情勢により、同社は債務超過という厳しい状況に直面しました。そこで、4代目社長に就任した石井聖博氏は、新たなビジネスモデルを構築する必要があると痛感し、ブランディングの重要性に気づくことになりました。
新たな理念に巡り会う
石井社長は、ブランド・マネージャーの扇野睦巳さんに相談を持ちかけ、100年の歴史を掘り下げ、会社としてのアイデンティティを再確認しました。この過程で、経営理念を見直す機会が得られ、特に若手女性社員の病気療養に伴いテレワークの導入を行ったことが、全社員の意識を統一するきっかけとなりました。
具体的な取り組み
ブランディングの過程では、明確なブランド・アイデンティティの確立が鍵でした。それに基づいて、自社オフィスのリノベーションを行い、新しいブランド「ワクスマ」の核となるライブオフィスを構築しました。この新たなオフィスは単なる業務空間ではなく、情緒的価値をもたらすものとして、社員の意識を変える役割を果たしました。
働き方改革の実現
事務機屋としての業務を超えて、同社は働き方改革にも取り組んでいます。2016年には「テレワーク先駆者百選」に選ばれ、新卒採用が成功したほか、2017年には岡山県内の「入社したい企業ランキング」で12位を獲得しました。これらの成果は、働く環境の改善が社員満足度に直接影響している証拠です。
社員からの称賛
広報担当者は、苦境から這い上がった過程を振り返り、社員満足度の向上が生産性の維持に寄与していると語ります。「資金のやりくりに奔走していた会社が、歴史を見直し、真の経営理念を見つけることで活路を見出した」と強調する彼女の言葉には、会社の成長に対する誇りがにじみ出ています。
これからも石井事務機センターは、地方企業としての新たな挑戦を続け、地域社会に貢献していくことでしょう。
会社情報
- 会社名
-
株式会社 WORK SMILE LABO
- 住所
- 岡山県岡山市南区福浜町15-10
- 電話番号
-
086-263-2113