学習を革新するCOMPASSと日本文教出版の連携実験
株式会社COMPASSが提供する学習eポータル「キュビナ」と、日本文教出版が提供するデジタル教科書の連携が来年度より始まります。この実証プロジェクトは、デジタル教科書とAI型教材の相互接続を通じて、学習効果を検証するものです。
この新しい取り組みの背景には、GIGAスクールにおける1人1台の端末利用が進んだことがあります。これにより、学校現場ではさまざまなデジタルサービスが導入され、教育データの活用が重要なテーマとして注目されています。COMPASSは、「個別最適な学び」を実現するために、学校教育における従来の枠組みを越えたデジタル学習基盤の構築に注力してきました。
AIによる個別最適化
COMPASSが提供する「キュビナ」は、児童生徒一人ひとりの習熟度に合わせて問題を出題するAI型教材です。この発表によれば、教科書に準拠した問題を基にした「キュビナ 教科書×AI コンテンツ」は、文部科学省の検定を受けた主要教科書に基づいています。これにより、子どもたちがより学びやすく、個別最適な学習を通じて知識を深めることができるようになります。
実証実験の進め方
連携が実現するのは、デジタル教科書とキュビナAI型教材の相互接続です。これにより、子どもたちは教科書とドリルを行き来しながら学ぶことができ、より効果的な学びを体験できるそうです。実証の一環として、自治体や学校での学習効果の検証も行われる予定です。
さらに、今後は他のデジタル教科書や学習サービスとの連携を見据えたメタデータのあり方についても議論予定です。これにより、教育界全体のデジタル化が加速し、より多様な学習環境の創出が期待されます。
子どもたちを中心とした学びの場づくり
COMPASSは、AI型教材「キュビナ」を用いて、最適な学びを提供することで、すべての子どもたちを取り残さないよう努力しています。現在、全国で170以上の自治体、約2,300校で「キュビナが導入されており、その利用者数は100万人を超えています。そして、解答数は15億件を突破しました。これまでの取り組みとして、経済産業省の「未来の教室」実証事業に3年連続で選ばれ、「日本e-learning大賞 経済産業大臣賞」や「グッドデザイン賞」を受賞するなど、その成果は高く評価されています。
これからもCOMPASSは、子どもたちの教育の未来をより良いものにするための新しい技術の導入を進めていきます。日本文教出版との連携で、より良い学びの環境を提供し続けることが期待されています。