山口県での画期的な食品開発
山口県において、産業、官庁、学術機関が連携して新たな食品が開発されました。特に注目すべきは、森永乳業が開発したシールド乳酸菌®を使用したみそだれ「まかせちょこ」と、このみそだれを活用した「からだお守り弁当」です。この取り組みは、2023年3月に締結された「ヘルスケア関連産業の振興等に係る連携協定」に基づいています。ここでは、具体的な商品の詳細と開発の背景に迫ります。
新商品の特徴
1. みそだれ「まかせちょこ」
ヤマカ醤油が製造した は、150ml入りで、価格は498円(税込538円)。このみそだれは、ゴボウや玉ねぎを用いた風味豊かな味わいで和え物や炒め物など、様々な料理に活用できます。特に特徴的なのは、大さじ1杯に100億個のシールド乳酸菌®が含まれており、健康面でも優れた効果を期待できます。
2. からだお守り弁当
丸久が製造する「からだお守り弁当」は、598円(税込646円)の価格で販売されます。これは、0kcal以下、食塩3g以下と、健康を意識したバランスの取れた内容となっています。弁当のメニューは、青菜と大麦の混ぜ込みご飯、鯖の味噌煮、大根のそぼろ煮、きんぴらごぼう、春雨の酢の物、卵焼き、よもぎ団子といった、栄養価が考慮された食材で構成されています。特に、みそ煮に使われている「まかせちょこ」や、混ぜ込みご飯にもシールド乳酸菌®が配合されており、健康維持に嬉しい工夫がされています。
開発背景と意義
この新しい商品開発は、山口県立大学とのコラボレーションによって実現しました。大学の看護栄養学部の准教授と学生たちが中心となり、地域の健康課題解決に取り組んでいます。具体的には、実証事業を通じて研究した成果を活かし、機能性素材を使用した食品を市場に提供することを目指しています。
関連企業の協力
ヤマカ醤油や丸久など、地域企業も開発に深く関与しています。「まかせちょこ」の開発には、味噌を使った調味料の制作経験がない中で、塩分を抑えつつ、食べやすくバランスの良い味を出すことが求められました。試作を重ね、大学との協議を通じて完成度を高める努力が重ねられました。
今後の展望
山口県・山口市は、地域の健康維持に貢献するため、ヘルスケア関連産業の振興に力を入れています。今回の取り組みを通じて、地域社会における健康意識の向上を目指し、さらなる商品開発が期待されています。新たな食品の展開は、地域の絆を深め、健康的な食生活の普及にも寄与することでしょう。
新商品の販売は9月28日から開始され、いずれも数量限定での取り扱いとなります。地域の皆さんには、ぜひこの機会に新しい健康志向の味わいを楽しんでいただきたいと思います。