星街すいせい、全国ツアー開幕!
2024年11月14日、さいたまスーパーアリーナで、VTuberグループ「ホロライブ」の星街すいせいが初の全国ライブツアー「Hoshimachi Suisei Live Tour 2024 "Spectra of Nova"」をスタートさせました。今回のツアーは、彼女が過去に二度の単独公演を行なった東京を飛び出し、全国各地のファンに会いに行くという意義深いイベントとなっています。ツアーに伴い、特設ハッシュタグ「#かけめぐるほしまち」が組まれ、期待を高めています。
サプライズの連続!
この日のオープニングでは、1991年のオリジナル曲「comet」を皮切りに、彼女の1stアルバム『Still Still Stellar』を思わせる楽曲が次々に流れ、大きな期待感が会場を包みます。さらには、2ndアルバム『Specter』からの楽曲がDJ風にミックスされ、EDMにアレンジが施された「ビビデバ」が披露されると、会場は瞬時にダンスフロアと化しました。その中で、星街すいせいは元気よく「駆けろ」を歌い上げ、観客からの大歓声を呼び起こします。
パワフルなパフォーマンス
続けて「灼熱にて純情(wii-wii-woo)」では、激しいロックサウンドが響き渡る中で、「いくぞ埼玉!」と声をあげ、さらなる盛り上がりを見せました。ステージに炎が上がる演出と共に、バンドの迫力ある演奏が会場のボルテージを一気に引き上げます。
新曲「AWAKE」は、このステージでの初披露となり、GigaとTeddyLoidが手掛けた楽曲です。EDMやトラップにポップが融合したハイブリッドサウンドは、現代の傾向を反映させたものとなっており、「変化」や「革命」をテーマにした力強い歌声が炸裂しました。
観客との一体感
MCでは、星街すいせいがその場の雰囲気を楽しむ姿が印象的でした。「初日はさいたまスーパーアリーナ。でかい!」と興奮気味に話しながら、観客とのインタラクションを楽しむ光景も見られ、自然体な彼女の姿がファンの心に響きました。今回のツアーのテーマには、これまでの活動を振り返りつつも、今後の展望を見据えたメッセージが込められているように感じられました。
さらに続く「Je t'aime。」では、アイドルモードに切り替え、ダンスを重視したパフォーマンスが展開され、2番目の「Starry Jet」へと繋がると、会場の雰囲気が一気に色とりどりに変化しました。
新ユニットHoshimatic Project
ゲストとして、ホロライブメンバーが登場し、「Hoshimatic Project」のパフォーマンスも行われました。このユニットは、次世代に向けて結成されたもので、最大の特徴はフォーメーションダンスです。この日は新曲「GET THE CROWN」を披露し、観客はそのクールなステージングに釘付け。
音楽とパフォーマンスの融合
星街すいせいは、「みちづれ」や「TEMPLATE」での表現力を駆使し、感情をダイレクトに伝えました。また、リリースされたばかりのコラボ楽曲「ネバーフィクション」では、全編ひとりでの歌唱が観客を魅了しました。
次に映画『トラペジウム』の主題歌「なんもない feat. 星街すいせい, sakuma.」が披露され、観客はそのエモーショナルなサウンドと星街すいせいの歌声に感動しました。
本編のクライマックス
最後のクライマックスとして、彼女はキャリア屈指のヒット曲「ビビデバ」を披露。初披露となる新衣装でのパフォーマンスは圧巻で、観客は一体感を感じながら大いに盛り上がりました。この曲は2次元と3次元が絶妙に融合した作品で、近年の彼女の成功を象徴する楽曲となっています。
アンコールと未来への期待
本編が終了し、熱気冷めやらぬ中でのアンコールでは、「天球、彗星は夜を跨いで」と「Stellar Stellar」が披露され、観客は再びクライマックスを迎えました。特に「Stellar Stellar」では、「だって僕は星だから」という歌詞が響き渡り、会場が青に染まりました。
このライブを通じて、星街すいせいの過去と未来、そして彼女の歩みに対する期待感が溢れる瞬間を体感することができました。新曲「AWAKE」を始めとし、彼女の活動はこれからも続いていくことでしょう。最高のパフォーマンスでさらなる音楽の未来を切り開いてほしいと願います。
取材・文/杉山仁
写真/Takashi Konuma