あしなが募金が全国を回る!遺児への奨学金支援に向けて
春の来る4月、全国に広がる暖かい支援の輪。それは、あしなが学生募金事務局が中心となって行われる「第109回あしなが学生募金」の始まりです。2025年4月19日(土)から全国約120か所の街頭で実施されるこの募金活動は、遺児や障がいを持つ子どもたちへの奨学金支援を目指しています。街頭募金を開始する前には、4月12日(土)に新宿駅前でオープニングセレモニーが行われ、学生約20人が募金活動の重要性を広めていきます。
後輩遺児のために続く、55年の歴史
この活動は、一般財団法人あしなが育英会が主催し、奨学金を受ける大学生が主体となる街頭募金です。その理念は「後輩遺児にも奨学金を届けよう」というもので、1970年から今年で55年目を迎えます。募金活動で集められたお金は、全額あしなが育英会に寄附され、日本やアフリカの遺児たちのための奨学金に変わります。昨年の募金活動では9852万2683円が集まり、多くの遺児たちの未来を支えるために有効活用されました。
奨学金の必要性が重くのしかかる現実
2024年度の高校奨学金申請者数は過去最多の3487人に達し、その中で1949人は支援を受けることができませんでした。特に物価上昇と相まって、課外活動や教育費の負担が大きくなっている中、奨学金はますます必要とされています。文部科学省の調査によると、授業料を除いた教育費だけでも、公立高校で約31万円、私立高校で53万円を超えるのが現実です。
2025年度の予約採用対象者は688人が支援されず、さらなるサポートが必要であることが明らかです。政府が導入した高校授業料の無償化は一見すると支援が必要なくなるように思われますが、実際には奨学金の必要性は変わらないと指摘されています。授業料以外の支出や家庭の経済状況は、無償化だけでは解決できない問題です。
新しい世代のために奮闘する学生たち
街頭募金を行う学生たちは、ただのボランティア活動にとどまらず、実践的な経験を通じて自らも成長しています。事務局長の谷岡奈央さんは、「誰も取り残されない未来へ」というテーマを掲げ、すべての子どもたちが教育の機会を得られる未来を目指しています。教育を受けることで、人生の可能性を広げられると信じる彼らの情熱が、募金活動の原動力となっています。
参加しよう!支援の輪を広げよう!
募金活動は、全国47都道府県の主要な駅頭や街頭で4月19日から4月27日まで行われます。私たちが支援の手を差し伸べることで、遺児たちの未来に明るい希望を灯すことができます。あなたの一歩が、子どもたちの未来をより豊かにすることに繋がります。
さらに、郵便振替口座でも寄付を受け付けています。興味のある方はぜひ参加し、未来を支え合う活動に貢献しましょう!
詳細は公式ウェブサイト(
あしなが学生募金事務局)にてご確認ください。