新たな働き方を提案する『BIZCORE飯田橋』
2025年7月31日、千代田区飯田橋に新たなオフィスビル『BIZCORE飯田橋』が竣工しました。このビルは日鉄興和不動産株式会社が手掛けたもので、同社の「BIZCORE」シリーズの第9弾です。サステナビリティを重視した設計と、多様な働き方に応じた環境を提供することを目的としたデザインが話題です。
1. 多彩な機能を持つ共用スペース
『BIZCORE飯田橋』の特長の一つは、その共用スペースの充実ぶりです。1階には来館者が利用できる「タッチダウンスペース」と、企業の従業員向けの「ラウンジ」が設けられています。このラウンジには無人コンビニもあって、健康に配慮した飲食物が手に入ります。
また、屋上庭園も、従業員がリフレッシュできる空間として整備されており、Wi-Fiや電源環境が完備されています。この環境は、外勤だけでなく、オフィス内での仕事環境をより快適にしてくれることでしょう。
2. セキュリティと災害時の安心
本物件は、セキュリティにも力を入れています。エントランスから各フロアに至るまでの多層的なセキュリティシステムが設置されており、無人受付システムやQRコードシステムを採用して来館者の安全性を高めています。
さらには、BCP(事業継続計画)をサポートするため、建物自体は地震に対して高い耐力を持ち、災害時にも電力供給を維持できるような非常用電源が用意されています。テナント専用の備蓄品倉庫では、万が一の事態に備えた水や食料が備蓄されています。
3. 環境への配慮とSDGsへの取り組み
『BIZCORE飯田橋』は、建物の省エネ性能を示す「ZEB Ready」認証を取得しており、一次エネルギー消費量を50%以上削減することが可能な設計です。さらに、Low-E膜を使用した断熱性能の高いガラスや、自動調光機能を持つ照明器具の導入により、エネルギーの無駄を省く工夫も施されています。
4. 交通利便性と立地条件
『BIZCORE飯田橋』は交通アクセスにも優れています。飯田橋駅や九段下駅を含む複数の駅から徒歩圏内に位置しているため、都内各所へのアクセスも非常に便利です。
また、建物のデザインは、開放的かつ明るいため、快適なビジネス環境を提供します。特に、最新のオフィスニーズに応えるフレキシブルなプランニングが可能で、さまざまな業種にも対応できるでしょう。
5. 物件概要と今後の展望
物件概要としては、延床面積5,245.23㎡で、地上9階建ての鉄骨造(一部鉄筋コンクリート造)となっています。設計は株式会社鴻池組東京本店一級建築士事務所が手掛け、施工も同社が行っています。
『BIZCORE飯田橋』は、未来の働き方を具現化する場として、高い耐震性と利便性を兼ね備えたオフィスビルの完成を見ました。今後の発展から目が離せません。